• ホーム
  • 事例
  • 保険金支払いまでの期間を半分に短縮!保険代理店のLINE活用

保険金支払いまでの期間を半分に短縮!保険代理店のLINE活用

有限会社あいおい保険事務所

事務業務部 大坪豪さん

熊本県山鹿市で損害保険の代理店業務を行う有限会社あいおい保険事務所(以下、あいおい保険事務所)は、自社の情報発信やユーザーとのコミュニケーションを円滑に行うため、2020年5月にLINE公式アカウントを開設しました。同社で業務のデジタル化を担当する大坪さんに、LINE公式アカウントの活用について話を聞きました。

図版

LINEのプッシュ通知を生かして、情報を届ける

予期せぬ災害や事故に備え、万一の時に補償を受けられる損害保険は生活における安心を担保するための重要なサービスです。あいおい保険事務所の大坪さんは「そうした重要なサービスに関する情報を利用者に効率良く届けるためのデジタルマーケティングが、業界規模でまだまだ進んでいない」と課題を語ります。

 

3年前に義父が代表を務める同社に入社して以降、業務のデジタル化を中心にさまざまな仕事を担当してきた大坪さん。会社の情報発信に活用しようとSNSアカウントを作ったものの、思うようにフォロワー数やエンゲージメント数が伸びなかったそうです。

 

そもそも損害保険の加入を検討するのは、不動産や車を所有する30代以上。その年代が日頃から使用するアプリとして2020年5月に開設したのが、LINE公式アカウントでした。その後、保険加入者に送付する各種お知らせにLINE公式アカウントのQRコード入りのチラシを同封するなどして、友だち獲得を進めました。

図版

友だちのおよそ9割がチラシ経由での登録(2021年1月時点)。
友だち追加時にフルネームをトークルームで送ってもらい、契約者との照合を行う

また、友だちに送るメッセージ配信は、より多くの情報量を伝えることができる動画を積極的に採用しています。動画では保険商品の特徴だけでなく、例えば交通事故の検証で一般的となったドライブレコーダーの仕組みを解説するなど、ユーザーの興味・関心を引きそうなマメ知識を簡潔にまとめたものが好評だといいます。

図版

「プッシュ通知されるので、他のSNSよりLINEは動画が再生されやすい」と大坪さん

災害時にこそ、LINEを生かして保険金支払いを円滑に

「保険会社はどれだけ早くアクションを取れるかが、ユーザーの満足度に直結する」と力説する大坪さんは、災害や事故に遭ったユーザーとの連絡手段としてLINEチャットを活用しています。

 

2020年9月、九州を中心に大きな被害をもたらした令和2年台風10号では、被災した家屋を撮影した画像をチャットで送ってもらうことで、大坪さんが現地に直接赴いて状況を確認する手間を省き、保険金請求に関する手続きを迅速化。2020年下半期には、以前と比べて保険金支払いまでの期間を半分に短縮した案件が多数ありました。

図版

また、ユーザーが車を買い替えて損害保険の契約車両を変更する際も、自動車検査証を撮影して画像をチャットで送ってもらうなどしています。LINE公式アカウントについて、「コロナ禍で人との対面接触を極力減らすという観点でも有効」と大坪さんは評価しており、ユーザーからは「事故や災害がないときでも、LINEで身近につながっていられるのが心強い」と好評を得ています。

 

LINEのサービス活用について、大坪さんは次のように総括します。

プロフィール

「2016年に熊本地震が発生した際、電話はつながらなくてもLINEで家族と連絡を取り合えたという自身の経験を踏まえ、今後もユーザーにきめ細やかな対応を行って安心を届けたいですね。よりニーズのあるサービスを用意できるように、LINEを活用したユーザーヒアリングなども検討したいと考えています」

あいおい保険事務所
LINE公式アカウント
QRコードでLINEの友だちを追加

LINEアプリの友だちタブを開き、画面右上にある 友だち追加ボタン > [QRコード] をタップして、コードリーダーでスキャンしてください。

QRコード
ロゴ

(公開:2021年3月)

 

※本記事内の数値や画像、役職などの情報はすべて取材時点のものです

業界別 LINE公式アカウント活用例

店舗(飲食・小売)の活用事例 美容室・美容サロンの活用事例 教育・習い事業界の活用事例 EC業界の活用事例