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至るところで友だち集めを行う、複合型商業施設のLINE公式アカウント活用方法

ステラタウン

埼玉県さいたま市北区宮原町1丁目854-1

さいたま市北区宮原町にある複合型商業施設「ステラモール」には、約110の専門店やレストランがあり、多くの家族連れで賑わっています。同施設の運営管理を担う三井不動産商業マネジメントの古川さんと中嶋さんに、LINE公式アカウント(旧LINE@)の活用方法について話を伺いました。

ポイント

LINE公式アカウントの導入で広告費を削減

――LINE公式アカウント導入までの経緯を教えてください

 

チラシやダイレクトメールと比較して安価に情報が配信できる点、LINEの普及率の高さに魅力を感じて導入しました。ただ、情報配信についてはせっかく友だちを獲得してもブロックされてしまう恐れがあるので、付加価値を付けることを想定し、どのような取り組みができるかを試行錯誤してきました。

 

――実際に導入されていかがですか?

 

ダイレクトメールや新聞折り込みチラシなどを配布してきましたが、LINE公式アカウントを導入したことで、それらの配布数を減らすことができ、コストが抑えられました。

 

また、メールマガジンはどうしてもテキストだけになってしまうので、ほとんどの方に読んでもらえません。その点、LINE公式アカウントはリッチメッセージの画像で見やすく伝えられるため非常に助かります。また、クーポン機能はお客さまに喜んでもらえる施策を出しやすいと思います。

 

例えば、アンパンマンショーの告知と同時に、レストラン「RAKERU」で使えるお子様ランチの無料クーポン(約600円相当)を配信したことがあります。ショーには午前・午後の部があり、午後の部の整理券を貰った方は、午後2時まで時間を潰さなければならないため、多くの方にランチ無料券を使っていただけました。この取り組みでは、大人の方が食事をしていただくのが条件だったため、お店にとっても相乗効果があったと思います。

 

また、プレミアムフライデーには、LINE公式アカウントの友だち限定でビールまたはソフトドリンクの1杯目が10円になるクーポンを配信しました。最も反響があった店舗では、1店舗で約150人の利用があり、ご飯も食べていただくのが条件だったため、前年比で売上も伸びました。

登録時のメリットを具体的に記載!

――友だち集めはどのようにされていますか?

 

館内入口の床や、エスカレーター、エレベーターの扉などにステッカーを貼り、屋外ステージにも大きな横断幕を飾っています。 

 

また、最寄り駅から出ているシャトルバスにLINE公式アカウント仕様のラッピングをしました。これらの取り組みを通して、お客さまにステラモールがLINE公式アカウントを始めたというメッセージを伝えることができたと思います。

LINE公式アカウントのラッピングバスの写真

※現在は終了しております

さらには、QRコードが記載された名刺サイズのカードをモール内の各店舗のレジの横に置かせてもらい、お客さまに「ご自由におとりください。」と案内しています。

 

ポイントは、お客さまにメリットがよく伝わるように書くことです。具体的には、友だち登録することで4つのメリットがあることを記載しています。1つ目のメリットは、「今すぐ使える!5%OFFクーポンプレゼント」、2つ目は、「こだわりカレーなどの”おいしい”プレゼントクーポン」、3つ目は、「友だち限定イベントご招待」、4つ目は「おトク情報をいち早くお届け」といった内容です。

モール内にあるQRコードの写真

ただ情報を配信しているだけでは、なかなか友だちが増えないので、クーポンやプレゼント企画など、「LINE公式アカウントに登録してよかったな」と思ってもらえるようなお得な施策を増やしています。

ブロックされないように、配信内容を厳選

――運用面で工夫していることや気をつけていることを教えてください

 

ブロックされないように、配信する情報は非常に厳選しています。常にユーザー目線で、リッチメッセージで見やすいように文字数を少なくし、お客さまが画面をスクロールする必要がないように作成しています。画像に「詳しくはこちら」と書いて、リンク先のURLに必ずPDFを設置することで、詳しい情報を確認してもらう作りにしています。

――今後、どのようにLINE公式アカウントを活用していきたいですか?

 

ダイレクトメールや折り込みチラシだと費用もかかってしまうため、LINE公式アカウントにシフトしていきたいです。浮いた分で他の販促やキャンペーンに費やし、より良いものが作れたらと思います。

 

また、ショップカード機能だけでなく、まだ使いこなせていない新しい機能も使っていきたいです。新たな視点を持つことでビジネスの可能性を広げ、学び、次につなげていくのが大切です。まずはやってみるというのが大事だと思います。

 

――これからLINE公式アカウントをはじめる方へアドバイスをお願いします

 

せっかく友だちを獲得してもブロックされては意味がないため、ブロックを防止するために配信する情報は厳選したほうが良いと思います。メールが少しずつ使われなくなっていく中、LINEは家族や友だち、恋人などと普段から良く使う日常のコミュニケーションツールであるため、そこにお店の情報を配信できるのはすごく良いと思います。

 

※本記事内の数値や画像、役職などの情報はすべて取材時点のものです