セミナーレポート 2021.12.29

【飲食事業者向け】リピーターを生み出すLINE公式アカウント活用法/台東区共催セミナーレポート

2021年10月、東京都台東区の区内事業者向けに「リピーター獲得につなげる! 簡単に始められるLINE公式アカウント活用法セミナー」を台東区と共催した。飲食事業者を中心としたLINE公式アカウントの活用方法について、当日のセミナー内容とともに紹介する。

セミナー登壇

 

LINE株式会社 広告・法人事業本部

バーティカル事業部 事業部長
富永 翔

目次

常連客をつくるカギとなる「LINE公式アカウント」

2011年のサービス開始以来、LINEはコミュニケーションアプリとして日本全国に定着し、2021年9月末時点で月間利用者数は8,900万人に達する。うち8割以上が「毎日LINEを利用」しており、都心部のみならず地方部にもユーザーが存在している。

強固なユーザー基盤をもとに提供されている法人向けサービスの一つ「LINE公式アカウント」は、「企業・店舗がLINE上でアカウントを作成し、友だちとして登録されているユーザーにさまざまな情報を届けることができる」サービスで、ユーザーとのつながりを維持するためのツールとして多くの飲食店で導入が進んでいる。

 

LINE公式アカウントは「アカウント開設が無料」であることに加え、月間1,000通までメッセージ配信が可能な「フリープラン」は、全ての機能が無料で使用できる。

 

上位プランには無料メッセージ配信数が異なる「ライトプラン(5,000円/月間1万5,000通まで)」「スタンダードプラン(1万5,000円/同4万5,000通まで)」が用意されているが、いずれのプランも使用可能な機能に差異はなく、小規模店舗であれば導入初期段階はフリープランでも問題なく活用できる。

 

「現在までのアクティブアカウント(認証済アカウントのうち、月1度以上機能を利用しているアカウント)の数は24万以上。さまざまな業種で活用されていますが、中でも飲食店・レストランの比率が全体の5分の1ほどを占めています。ここまで活用が進んでいるのは、飲食事業者の皆様に効果を実感してもらえているためだと思っています」(富永)

事例に学ぶLINE公式アカウント活用のステップ

飲食事業者のLINE公式アカウント活用方法には大きく分けて「友だち追加」「店舗・サイト送客」「常連化」という3つのステップが存在する。各ステップ別の具体的な活用方法について、実際の飲食事業者事例とともに紹介する。

「友だち追加」事例:お好み焼き店「ぼてぢゅう」

  • クーポン施策で友だちが44万人増加

  • 友だちへ定期的にクーポンを配信して再来店を促進

お好み焼き・モダン焼きなど、大阪のご当地グルメを提供する「ぼてぢゅう」は、LINE公式アカウント開設時、友だち追加で割引クーポンがもらえるプレゼントキャンペーンを実施。アカウントの開設直後に4,400枚のクーポンを配布し、初速で友だちが5,000人も増加した。

その後、友だちに対して毎月10日にクーポンを配布するなどの施策を継続した結果、全店合計の友だち数は44万6,000人まで増加している。「クーポン配信のたびに来店してくれる常連さんが増えた」「クーポンで来店頻度が上がった」など、再来店を促す効果もあったという。

「店舗・サイト送客」事例:ラーメン店「一風堂」

  • 全店配信、エリア配信、店舗配信を効果的に使い分け

  • 来店者700人中100人がLINE公式アカウントのクーポンを使用

人気ラーメン店「一風堂」では、雨の日に替玉1玉が無料になるLINE限定のクーポン「雨玉」を配信した。ある雨の日には1日の来店者数700人のうち、100人が同クーポンを利用しており、そのほとんどが「クーポンをきっかけに来店した」という。

また、一風堂では上記のような「店舗からの配信」に加え、新メニューの告知や店舗イベント情報の配信を行う「全店配信」、新店オープンなど地域性のある情報を配信する「エリア配信」を本部主導で行っている。全店配信では、7月7日限定の特別企画として夫婦・カップルを対象に割引キャンペーン「七夕ペア割」の告知を行ったところ、前年比120%の来店客数を記録した。

「常連化」事例:SUZU CAFE

  • ショップカードを友だちの約半数が利用

  • 常連化の促進に貢献

全国に9店舗を展開するカフェ「SUZU CAFÉ」は、商品購入・来店などの特典として付与するポイントをLINE上で発行・管理できる「ショップカード」を活用し、常連化の取り組みを行っている。5ポイントごとに来店時の特典を細かく設定することで継続利用を促進。友だちの約半数がショップカードを利用している。

また、ドリンクの新メニュー告知に「カードタイプメッセージ」を活用しているほか、「メッセージ配信でテイクアウト販売を告知して1日10件以上の購入予約があった」「LINE上でアンケートを実施し、回答者にインセンティブを付与する」など、積極的にLINE公式アカウントを活用している。

新機能「LINEで予約」とは

以上、LINE公式アカウントの概要と活用事例について紹介してきたが、LINE公式アカウントでは昨年末から飲食事業者向けに特化した新機能「LINEで予約」をリリースしている。

 

LINE公式アカウントから簡単に店舗の予約ができる「LINEで予約」は、ユーザーが「簡単に店舗予約ができる」「簡単にお店を探せる」という利便性はもちろん、飲食事業者にもさまざまなメリットがある。

「LINEで予約における予約導線は、LINE PLACE、LINE公式アカウント、LINEアプリ内検索の3つに大別され、現在の主な流入元はLINE公式アカウントです。ユーザーはLINE公式アカウントから届くメッセージを閲覧し、該当メッセージをタップするだけで店舗の予約が完了します。外部ページへの遷移、他のアプリを起動させる必要がないため、よりシームレスな予約体験を提供できるサービスだとお考えください」(富永)

LINE公式アカウントを開設していれば、管理画面から予約数や来店数を確認することができる。そのため、メッセージ配信効果の可視化、また、今後のユーザー分析にも活用できる。

他のメディアであれば、メールやSNSで予約の案内を行っていると思われるが、「LINEで予約」では予約完了、リマインド、来店後のメッセージ配信など、そのすべてをLINE公式アカウントで行うことができる。

実際の効果については、既に導入している企業・店舗の事例とともに紹介する。

株式会社アトム(店舗名:いろはにほへと/寧々家 など)

リッチメニューに「LINEで予約」の導線を設置し、メッセージでも予約フォームを配信したところ、1カ月間で友だち(ブロックを除く)の1%から店舗予約を獲得。来店した1組あたりの平均人数は3人で、10名以上の予約もあったという。他媒体からの予約数は維持したまま「LINEで予約」経由の予約数が純増したことで、導入前の1カ月と比較して全体の予約数は130%伸長という成果が出ている。

ホリイフードサービス株式会社(店舗名:赤から)

「テキスト→予約フォーム→クーポン」の順番でメッセージを配信し、4店舗で月間100件以上の予約数を獲得。配信前と比較して前月比300%以上の予約件数となり、現在は予約促進以外のメッセージ配信の際にもリッチメニュー経由で予約数が伸びている。

「認証済のLINE公式アカウントを開設いただき、連携パートナー(イデアレコード、ebisol、ぐるなび)と提携済みであれば、誰でもすぐに始めることができます。是非、LINEで予約の導入をご検討ください」(富永)

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