ゲームとユーザーを“線”で結ぶ――LINE広告がゲーム業界に届ける価値
運用型広告プラットフォーム「LINE広告(旧LINE Ads Platform)」をはじめ、LINEは多数の広告サービスを展開しています。多くの業界が活用するLINEの広告サービスですが、アプリゲーム業界が抱える課題に対してどのような貢献ができるのか、LINEでゲーム業界のマーケティングに携わる広告事業本部 ストラテジックプラニングチームマネージャーの平山圭介、同本部 営業チームマネージャーの富永翔に話を聞きました。
*当コラムは株式会社ソーシャルゲームインフォとの共同企画として執筆されたものです。
LINE株式会社
マーケティングソリューションカンパニー 広告事業本部
パフォーマンスセールス事業部 エージェンシーセールス 営業統括
兼)ゲームマーケティングコンサルティングチーム マネージャー
富永 翔
LINE株式会社
マーケティングソリューションカンパニー 広告事業本部
ストラテジックプランニングチーム マネージャー
平山 圭介
デジタル時代のゲーム業界は“ファンの固定化”が鍵
スマートフォンが浸透し、日常生活に不可欠な存在となった現代のユーザーは、日々さまざまなコンテンツに触れています。その中で、企業はいかにユーザーの可処分時間を自社のサービスに使ってもらうかを考える必要が出てきました。

LINE株式会社 マーケティングソリューションカンパニー 広告事業本部
ストラテジックプランニングチーム マネージャー 平山 圭介
「クライアントの課題に対する解決策として、どのような広告プランニングが適切なのかを提案しています。クライアントと向き合う中で感じるのは、ゲームにおいてもユーザーが当たり前のように継続して遊んでくれる時代が終わり、ユーザーをファンとして固定化させることが不可欠になってきたということです。新作を次々にリリースして新規ユーザーを獲得するより、ユーザーを引きつける大作をいかにつくっていくかが重要です」(平山)
同時に、広告が身近に浸透した現在、ユーザー側も広告を“スルーする力”を身につけています。そのため、広告に頼らない手法として「ユーザーからユーザーへ」といったファン同士のコミュニケーションを、いかに活性化させていくのかも重要な要素です。

LINE株式会社 マーケティングソリューションカンパニー 広告事業本部
パフォーマンスセールス事業部 エージェンシーセールス 営業統括
兼)ゲームマーケティングコンサルティングチーム マネージャー 富永 翔
「クライアントにLINEの広告商品を使った集客施策を提案していますが、従来のゲームアプリのプロモーションは単発のものが多く、いわゆる点と点の施策が中心でした。ファンを固定化するためには、点と点を結んで線になるような継続的なコミュニケーションを行い、ユーザーをつなぎ止めることが重要です。そのため、以前のCPIやリテンションレートとは異なる指標が生まれつつあると感じています。そうした潮流の中、LINEはフルファネルでユーザーとのコミュニケーションが継続できるという強みを持っています」(富永)
コミュニケーションを起点としたLINEの広告が果たす役割
LINEはユーザーとの継続的なコミュニケーションを生み出すソリューションとして、運用型広告プラットフォーム「LINE広告」や、販促を支援する「LINEで応募(旧LINEセールスプロモーション)」のほか、ゲーム内でLINEの友だちとの順位がランキング形式で表示される「LINEフレンドグラフ」を活用したLINE GAME SDK(Software Development Kit)の提供など、幅広いソリューションを提供しています。
LINE広告はアクティブ率が高いLINEアプリ内に広告が表示されるため、ゲームのリリース時や大型イベントなど、タイムリーにユーザーへのリーチが必要な時でも、しっかりと情報を届けることができます。
また、「LINEフレンドグラフ」を活用すれば、ユーザーからユーザーへ、LINEのトークを活用して自分がプレイしているゲームを友だちに教えることができます。さらに、そのままマルチプレイが開始できるなど、ファン同士のコミュニケーションの活性化へとつなげることができます。ゲームへの招待による新規ユーザーの増加やアクティブ率の向上、休眠復帰などのプロモーション効果はもちろん、マルチプレイなどの要素が大きい場合、ゲームのユーザー体験向上にもつながります。

「例えば動画の視聴やニュースを読むといった目的型メディアへの広告掲載の場合、ユーザーは『ゲームの情報を探したい』などの目的が決まった状態でサイトに訪問します。一方、LINEは普段のコミュニケーションや生活の中で触れるメディアです。目的が固定化された状態のユーザーに深い情報を与えていく時は目的型メディアが適切ですが、普段の生活から潜在層へアプローチをしてユーザーリーチを広げていく、コミュニケーションを起点としたユーザー体験を促すのであれば、ぜひ、LINEを活用いただければと思います」(平山)
事前登録だけでも効果的!LINEのソリューション活用例
LINEのサービスでは、LINE広告以外にも、世に出ているゲームアプリ全体のうち7割近くが「LINE公式アカウント」を開設しています。LINE公式アカウントを活用すればLINEアプリ上で企業からユーザーにダイレクトにメッセージを送ることができるため、リリース前のゲームにアカウントを開設してもらい、ユーザーの事前登録がLINEを通じてできるようになるだけでもプロモーション効果は得られます。
「某IP系ゲームタイトルでの事前登録におけるキャンペーン事例では、30~40代のファンへのアプローチが課題でした。この年代に効果的なプロモーションはリーチが難しく、かといってテレビCMを放映すると多額の費用がかかってしまいます。そこで、ユーザー同士のコミュニケーションの中でLINEプロモーションスタンプを活用してもらい、ゲームのリリースを告知しようと考えました。すると、普段ゲームをプレイしない方々にも認知され始め、事前登録数が大きく伸びました。実施企業からもテレビCMほど高額ではなく、アプローチしたい層にしっかりと届いたことをとても高く評価していただきました」(富永)

LINEプロモーションスタンプはLINE公式アカウントの友だち追加にもつながるため、ゲームの事前登録にも効果的です。
「上記の例に挙げたLINEプロモーションスタンプの事例では、ユーザーからの反響も大きく、その話題をきっかけにゲームの情報にもアクセスしたユーザーが多かったという声をいただいています。こうした成果から、スタンプの施策を単なるプロモーションだけでなく、IP系タイトル自体を盛り上げる施策の一つとして活用いただく企業もあります。また、スタンプとともにユーザーがLINE公式アカウントを友だち追加していることから、ゲームのリリース後にメッセージを送ってコミュニケーションをとることで、ダウンロードにもしっかりとつなげられているという反響もありました」(富永)
LINEを通じて企業とユーザーを“線”でつなぎたい
最後に、ゲーム業界の企業担当者へのメッセージを両名に聞きました。
「ゲーム業界が抱える問題に対して、LINEが実現できるものもあれば、できないものもあります。単純に機能というよりも、目的型メディアのようにそれぞれに特性に合わせた役割があるからです。逆に言えば、私たちLINEにしかできないこともたくさんあります。他のメディアを組み合わせながら、LINEで試してみたいことがありましたら、ぜひお声がけください」(平山)
「かつてのLINEの広告プロダクトでのアプリプロモーションは、ランキングブーストが主力とされていましが、最近ではあまり機能しなくなりました。LINEの広告は価格面も含め、これまでとは異なる価値を提供できると考えていますので、ぜひ気軽にご相談ください。私たちは点ではなく、線でお客さまとLINEユーザーをつなげられたらと思っていますし、その努力を続けていきます」(富永)
(写真:中村宗徳)
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