LINE公式アカウント|最適なメッセージ配信頻度と時間帯とは
LINEでのメッセージ配信は、開封率や反応率が高く、非常に重要なプロモーション手段となります。このメッセージ配信の効果を高めるためには、メッセージの内容はもちろん、タイミングや頻度も非常に重要です。そこで今回は、カテゴリ別にLINE公式アカウントの投稿時間を分析し、その調査結果を基に、効果的な配信頻度や配信時のポイントを紹介します。
目次
LINEのメッセージ、いつ配信する?
LINEのメッセージ配信は、LINE公式アカウントを友だち登録しているユーザーへ一斉に配信することができます。ユーザーの設定にもよりますが、メッセージを受信するとプッシュ通知が届きます。仮にプッシュ通知をオフに設定していても、メッセージ一覧には表示されるため、メッセージの配信はユーザーと接点を持つ大きなチャンスとなります。
しかし、メッセージの配信頻度によってはユーザーに鬱陶しく思われ、ブロックされてしまうリスクが高まります。いつ、どの程度の頻度でメッセージを配信するのが望ましいのか、これまでの事例と運用経験より、配信タイミングのポイントを解説します。
カテゴリによって異なる投稿時間、曜日の傾向
LINE公式アカウントは、グルメ・フード、ファッション、ラグジュアリーなど業界別にカテゴリ分けされています。

LINE公式アカウントの投稿時間をカテゴリ別に調査したものから、特徴的な例をいくつかご紹介します。
本記事では、グルメ・フード(全40アカウント・306投稿)、ラグジュアリー(全17アカウント・365投稿)、学ぶ・働く(全16アカウント・181投稿)の3つのカテゴリで、それぞれの投稿時間、曜日を見ていきます。
グルメ・フード

「グルメ・フード」カテゴリの時間別投稿を見ると10時~12時と16時~18時の2回、投稿のピークがあります。これは昼食前、夕食前の「何を食べようかと考えているユーザー」を意識した投稿時間だと考えられます。また、曜日別では金曜日の投稿が一番多くなっています。平日のランチや、休前日のちょっとゆったりしたタイミングがよく狙われていることがうかがえます。
ラグジュアリー

「ラグジュアリー」カテゴリの時間別投稿を見ると、22時台に一気に跳ね上がっています。夕飯や寝る支度を終えた、リラックスできる時間に合わせて配信しているのでしょう。ちなみにラグジュアリーとターゲット層が被りやすそうなカテゴリであるファッションやヘルス・ビューティーは、夜よりもお昼時の投稿が多くなっています。コンテンツ内容によって、求められる時間が変わるのでしょう。また、曜日別では、土日の投稿は少なく、平日は週末に向けてだんだん投稿が多くなる傾向となっています。
学ぶ・働く

「学ぶ・働く」のカテゴリは、アルバイト・転職情報・塾・通信講座などのLINE公式アカウントが中心です。時間別投稿を見ると、10時~11時に投稿が集中しています。ターゲットである学生やアルバイトをしている人、ビジネスパーソンは午前中から活動する人も多いこと、昼休みなどに情報をチェックできることを想定しているようです。また、内容的に1日の終わりよりも早い時間帯のほうが受け入れやすいのかもしれません。曜日別の傾向も非常に顕著で、平日に投稿が集中しています。
投稿時間、頻度を決める際のポイント
カテゴリによって投稿時間が大きくばらついていることがわかったところで、実際にアカウントを運用していく上で気をつけたいポイントを、調査結果と運用経験からお伝えします。
1.ターゲットの生活リズムに合わせる
企業からのメッセージは、友だちからのメッセージより後回しにされる可能性が高まります。そのため、仕事が一段落した時や通勤通学のすきま時間など、比較的メッセージをチェックする余裕がある時間を狙いましょう。主婦をターゲットとするのであれば家事が一段落する午後や夕食後、社会人をターゲットとするのであれば通勤時間や就業後の19時以降など、それぞれのターゲットの生活リズムに合わせて配信します。
2.コンテンツと曜日の相性を考慮する
メッセージ内容や自社サービスが属するカテゴリによって、投稿する曜日も変えたほうがいいでしょう。例えば、ビジネスに関連した情報であれば週末よりも仕事モードに切り替わった火曜、水曜あたりが適切かもしれません。また、グルメ、ファッションなどの暮らしに関連した情報は、比較的気持ちに余裕がある金曜や土曜に配信することで読まれやすくなります。
3.頻度は週1回を目安に多すぎないように

メッセージの配信頻度として、月に2~4回のメッセージ配信を推奨しています。友だちとのLINEのやりとりの邪魔にならないよう、多くても週1回程度にとどめるのが妥当です。
4.投稿時間は「中途半端」なほうがいい
基本的に、カテゴリ別の投稿時間の傾向に合わせたほうが、メッセージが読まれる確率は高くなります。しかし、まったく同じ時間に配信してしまうと、競合アカウントの配信メッセージに埋もれてしまいます。10:00ちょうどに配信するのではなく、10:02など少しずらすと、トークルームがほかのアカウントより少し上に表示されます。少しずつ時間をずらして反応を見てみるといいでしょう。また、より確実に効果を出すために、友だちが被っていそうな競合アカウントと投稿時間が被っていないかチェックするのも重要です。
まとめ
ユーザーに直接メッセージを配信できることは企業にとって大きなメリットとなります。しかし、ターゲットであるユーザーがLINEをチェックできない時間帯・曜日に配信してしまっては、適切なタイミングでメッセージを見てもらえません。また、開封率が悪いからといって頻度を増やしてしまうと、ブロックされるリスクも高まります。
こうしたリスクを防ぎ、ユーザーと良いコミュニケーションを取るには、ユーザーの生活サイクルを予測することが重要です。配信メッセージの内容を充実させることはもちろん、配信時間帯、曜日もしっかりと意識したうえで、アカウントを運用していきましょう。
執筆:株式会社ガイアックス 「ソーシャルメディアラボ」編集部
「ソーシャルメディアラボ」は株式会社ガイアックスが2010年から運営する、業界最大規模のSNSマーケティングメディアです。企業の広報担当者やマーケターの方々がFacebookやTwitter、Instagramなどソーシャルメディアを有効に活用できるよう、実践的な利用方法の研究・情報発信を行なっています。
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