運用テクニック 2022.07.12

LINE公式アカウントを開設しよう!主な機能や導入効果を紹介

LINE公式アカウントは、国内最大のコミュニケーションアプリ「LINE」を通じて、企業や店舗がユーザーとコミュニケーションをとることができるサービスです。本記事では、LINE公式アカウントの基本機能と、活用することで実現可能な集客・販促施策について解説します。

 

LINE公式アカウントの開設前に必要な情報をまとめた公式スタートガイドは、以下のリンクからダウンロードできます。

目次

1-1.生活に浸透しているLINEに情報発信の拠点を持てる

1-2.LINE公式アカウントとLINE@や従来のサービスとの違い

2-1.メッセージ配信

2-2.LINEチャット

2-3.LINEコール

2-4.応答メッセージ/AI応答メッセージ

2-5.リッチメッセージ

2-6.リッチメニュー

2-7.カードタイプメッセージ

2-8.LINE VOOM(旧タイムライン)

2-9.ショップカード

2-10.クーポン

2-11.友だち追加広告

2-12.その他

3-1.テイクアウト/デリバリーサービスを案内する

3-2.チャットでのコミュニケーションで成約率UP

3-3.応答メッセージで問い合わせへの対応工数を削減

1.LINE公式アカウントとは?

LINE公式アカウントとは?

LINE公式アカウントは、コミュニケーションアプリ「LINE(ライン)」上で企業や店舗がアカウントをつくり、友だち追加してくれたユーザーに直接情報を届けられるサービスです。以下のリンクから簡単に開設することができます。

1-1.生活に浸透しているLINEに情報発信の拠点を持てる

LINEは現在、日本国内で月間9,400万人(2022年12月末時点)以上が利用しています。LINEはコミュニケーションプラットフォームとして、多くの人々が日常的に使用しているサービスだといえます。

LINEのMAU

LINEは2019年4月18日まで、企業や店舗とユーザーをつなぐサービスを2種類に大別して提供してきました。主に大企業向けのLINE公式アカウントと、中小企業・店舗向けのLINE@(ラインアット)です。現在は、サービスをシンプルにして多くの企業・店舗が使いやすくなるよう、「LINE公式アカウント」としてサービスを統合しています。

LINE公式アカウントの開設方法について知りたい方は、下記の記事をご覧ください。

1-2.LINE公式アカウントとLINE@や従来のサービスとの違い

LINE公式アカウントにはどのような活用メリットがあるのか、紹介します。

 

1.活用できる機能が充実

2.有料プランの料金体系が新しくなり、月単位で変更が可能

3.細かい分析が可能

1. 活用できる機能が充実

リニューアルされたLINE公式アカウントの最大の特徴は、オンライン上で簡単にアカウント開設ができ、月額固定費が無料の「フリープラン」からすぐに運用が開始できる点です。以前のLINE公式アカウントは開設するだけで月額料金が発生し、無料で開設できたLINE@は使える機能に制限がありました。


現在のLINE公式アカウントでは、「フリープラン」でも有料プランとの機能差はありません。活用の幅が格段に広がりました。

2.有料プランの料金体系が新しくなり、月単位で変更が可能

LINE@では3つの有料プランが存在していましたが、現在のLINE公式アカウトは有料プランを「ライトプラン(5,000円/月)」と「スタンダードプラン(15,000円/月)」の2つに集約。一定数以上のメッセージ配信について、通数分だけ料金が発生する従量課金制を導入しました。この変更により、有料プランに関しても以前より月額固定費が安くなりました。


さらに、月単位で料金プランの変更も可能なため、配信数が多い月は「スタンダードプラン」、配信数が少ない月は「ライトプラン」という形で、予算に合わせて柔軟に運用できます。有料プランについては、「4. LINE公式アカウントの有料プランについて」で解説します。

3. 細かい分析が可能

分析機能に関しても大幅なリニューアルが行われました。リニューアルしたLINE公式アカウントの管理画面では、友だちの属性情報のほか、メッセージ配信のレポートや、LINE VOOM投稿のインプレッション数(どれだけユーザーの画面に表示されたか)とクリック数が確認できるようになるなど、より便利な分析機能が追加されています。また、メッセージや友だちの情報を集約して閲覧できるダッシュボード機能も追加されました。

2.LINE公式アカウントの基本的な機能について

LINE公式アカウントには、企業・店舗への集客やキャンペーンの実施、LINE上で管理できるクーポンやショップカードの設定など、数多くの基本機能があります。以下、代表的な機能を紹介します 。

2-1.メッセージ配信

LINE公式アカウントの最も基本的な機能です。企業・店舗のアカウントを友だちとして追加してくれたユーザーに対し、直接メッセージを送ることができます。新商品の情報やキャンペーン情報など、ユーザーにとってメリットのあるメッセージを送ることで店舗・Webサイトへの集客や商品購入につなげることができます。

 

メッセージは届くたびにプッシュ通知で表示されるため、メールや古いメッセージが下の方に流れていってしまう他のSNSなどに比べても高い開封率が期待できます。

 

メッセージ配信についてさらに詳しい情報はこちら


LINEメッセージ配信のコツ|開封率を高める工夫や企業事例

メッセージ配信のイメージ

2-2.LINEチャット

ユーザーと1対1でやりとりができるチャット機能です。時間や場所を問わずにユーザーからの問い合わせ対応や、予約を受け付けることができ、電話の代わりとしても活用できます。

LINEチャットについてさらに詳しい情報はこちら

LINE公式アカウント|チャット(旧1:1トーク)機能の使い方と活用方法

LINEチャット イメージ

2-3.LINEコール

ユーザーからLINE公式アカウントに無料で音声通話やビデオ通話ができる機能です。チャットではユーザーからの問い合わせが解決できない場合や、急ぎの予約変更が発生した際などに活用してみましょう。

LINEコールについてさらに詳しい情報はこちら

無料で通話ができる「LINEコール」の設定方法を紹介

LINEコール イメージ

2-4.応答メッセージ/AI応答メッセージ

ユーザーからチャットで送られてきたメッセージに対して、返信対応を自動化する機能が「応答メッセージ」と「AI応答メッセージ」です。接客中のほか、営業時間外や定休日などでもユーザーを待たせることなく簡易的な対応が可能なため、特に飲食店や美容院、宿泊施設や各種教室などで効果的に利用できます。

「応答メッセージ」とは、友だちからチャットで話しかけられた際に自動で送信されるメッセージのことです。友だちから送られたメッセージに含まれる「キーワード」に対して、どのような「内容」を返信するかを管理画面上で設定できます。

一方、「AI応答メッセージ」は、友だちからチャットで話しかけられた内容をAIが判別し、適切なメッセージを自動返信する機能です。応答メッセージのように事前にキーワードや返信内容を設定する必要はありません。

応答メッセージ/AI応答メッセージについてさらに詳しい情報はこちら

LINE公式アカウントの自動応答とは|AI応答メッセージ(シンプルQ&A)の活用法

応答メッセージ

2-5.リッチメッセージ

「リッチメッセージ」は、画像やテキスト情報を一つのビジュアルにまとめ、簡潔で分かりやすく訴求できる機能です。テキストだけでは分かりにくい商品やキャンペーンの情報でも、画像と一緒に端的に伝えることができます。

リッチメッセージについてさらに詳しい情報はこちら

【公式】LINEリッチメッセージの活用法丨運用メリットや作成方法・導入事例

リッチメッセージ イメージ

2-6.リッチメニュー

LINE公式アカウントのトーク画面にユーザーが訪れた際、画面下部に固定で表示されるメニューです。メニュー内をタップすると、外部サイトやクーポン、ショップカードへの誘導や事前に設定したキーワードの送信などを促すことができます。

リッチメニューについてさらに詳しい情報はこちら

LINE公式アカウント丨リッチメニューの活用方法

リッチメニュー イメージ

2-7.カードタイプメッセージ

複数の画像をまとめて配信できるのが「カードタイプメッセージ」です。設定した画像をカルーセルでスライドさせながら閲覧できるため、複数の商品や情報をまとめて提示したい時に適しています。

カードタイプメッセージについてさらに詳しい情報はこちら


新メッセージフォーマット「カードタイプメッセージ」の活用で、より多くの情報訴求が可能に!

カードタイプメッセージ イメージ

2-8.LINE VOOM(旧タイムライン)

LINEのトークリスト以外に、LINE VOOMにも投稿することができます。投稿された情報は、フォロワーがメッセージやLINE VOOM上で「共有」することで、フォロワーになっていないユーザーでも閲覧可能です。友だち数以上の認知拡大が期待できるほか、メッセージ配信とは異なり従量課金の対象にもなりません。

LINE VOOM(旧タイムライン)についてさらに詳しい情報はこちら


「タイムライン」リニューアルのお知らせ

LINE VOOM イメージ

2-9.ショップカード

紙のポイントカード同様、来店や商品購入の特典として付与するポイントを、LINE公式アカウントで発行・管理できる機能です。ユーザーはポイントを貯めると、設定した特典と交換することができるようになります。

ショップカードについてさらに詳しい情報はこちら


【公式】LINEのショップカード活用方法丨作成方法や導入事例

LINE公式アカウント ショップカード

2-10.クーポン

LINE公式アカウントの「クーポン」は、友だちに対して、企業や店舗が自分たちの商品やサービスを利用してもらうために配信するものです。作成したクーポンはLINE上で使用でき、メッセージ配信やLINE VOOMなどでの投稿が可能です。

クーポンについてさらに詳しい情報はこちら


LINE公式アカウントでクーポン配信|集客・販促に役立つ賢い使い方

LINE公式アカウント クーポン

2-11.友だち追加広告

LINE広告で提供している配信機能「友だち追加」を、LINE公式アカウントのWeb版管理画面から簡単に出稿することができます。

※未認証アカウントおよび弊社認定パートナーが開設又は管理しているアカウントは提供対象外となります。


友だち追加広告についてさらに詳しい情報はこちら


LINE公式アカウントからできる「友だち追加広告」活用のコツ

友だち追加広告のイメージ

友だち追加広告・LINE広告のターゲティング機能や配信方法が分かる資料をご提供しております。ぜひダウンロードしてみてください。

2-12.その他

他にも、企業や店舗の基本情報などが掲載できる「プロフィール」、あらかじめ設定した開始条件に合致する友だちに対し、複数のメッセージを自動で配信できる「ステップ配信」など、便利な機能が搭載されています。これらの機能を組み合わせて活用していくことで、企業や店舗の課題に合わせた販売促進・集客施策が可能になります。

 

LINE公式アカウントの利用をご希望の方は、以下のページよりアカウントの開設を行ってください。

3.LINE公式アカウントの活用事例

これまで解説してきたように、LINE公式アカウントにはさまざまな機能があり、その活用方法も多岐にわたります。一部にはなりますが、LINE公式アカウントを通して実現できる施策について、代表的なものを実際の事例を交えて紹介します。

3-1.テイクアウト/デリバリーサービスを案内して売上を増加

新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大により、時短・休業を余儀なくされる飲食店が増えていますが、LINE公式アカウントからテイクアウトやデリバリーの案内を告知することで売上をカバーすることもできます。

例えば、埼玉県川越市で2店舗を展開する焼肉店「シンラガーデン」は、約5年前からLINE公式アカウントを活用。新型コロナウイルスの感染が全国的に広がった2020年5月には、メッセージ配信でテイクアウト/デリバリーサービスを告知し、前年比売上の121%を達成しました。

3-2.チャットでのコミュニケーションで成約率アップ

友だちが順調に集まれば、売上につながるような有効的な活用も視野に入ってきます。

例えば、株式会社縁蔵ホールディングスが運営する「お部屋探しのハートサポート」では、申し込みから入居までの手続き方法としてLINE公式アカウントを活用。主にチャットでのやり取りで手続きが完結する手軽さがユーザーから好評を博し、2020年1〜7月までの間にLINEを経由した問い合わせから、30〜40件が成約につながっているといいます。

3-3.応答メッセージで問い合わせへの対応工数を削減

LINE公式アカウントにはさまざまな機能が存在しますが、「応答メッセージ」などを活用すれば問い合わせなどへの対応工数を削減することもできます。

例えば、茨城県つくば市でフェイシャルエステや脱毛などのメニューを提供する「ビューティー サロン Be+」では、ユーザーからの問い合わせ対応やキャンペーン情報の拡散などにLINE公式アカウントを活用。以前は施術中にかかってくる電話対応に頭を悩ませていましたが、応答メッセージを使用して工数を削減し、施術に集中できる環境を整えることができました。

上記で紹介した事例以外にも、LINE公式アカウントを通してさまざまなことを実現することができます。多様な業種における事例については下記のページをご覧ください。


企業や店舗のLINE公式アカウント活用事例はこちら

4.LINE公式アカウントの有料プランについて

LINE公式アカウントを開設した時点では全てのアカウントが「フリープラン」になっており、1カ月に1,000通までのメッセージを無料で送ることができます。運用をしていくうちに友だちが増えてきたり、配信頻度を増やして1,000通以上のメッセージを送りたい場合は、より多くのメッセージを配信できる有料プラン(ライトプラン、スタンダードプラン)に切り替えましょう。

料金プラン

有料プランのメッセージ配信は、それぞれのプランで定められた無料通数分を超えると、送った分だけ料金がかかる従量課金制です。1通当たりの値段はライトプランで5円、スタンダードプランでは送る通数によって最大3円となっています。

上記図はスタンダードプランにおけるメッセージの合計送付通数と料金例です。有料プランに関しては、運営している企業や店舗の規模や送りたい情報の量によって検討することをお勧めしています。「友だち数」と「月間配信回数」を入力すると、月額費用が算出できる「LINE公式アカウント 通数費用シミュレーター」も用意しています。ご活用ください。

※2023年6月1日に料金プランの改定を行います。詳しくはこちらのお知らせをご覧ください。

5.LINE公式アカウントを開設するには

LINE公式アカウントは、企業や店舗が抱える課題を解決するための機能、ユーザーとどのようなコミュニケーションをとりたいか、どれだけ情報を送りたいかというニーズに応えるプランを多数備えています。まずはアカウントを開設してみましょう。

 

LINE公式アカウントは以下のページからオンライン上で開設することができます。

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