運用テクニック 2019.11.18

【公式】LINE Ads Platformの広告効果を計測する「LINE Tag」の使い方

「LINE」は日本国内で月間利用者数8,200万人(2019年9月時点)を誇るコミュニケーションアプリで、これらのLINEユーザーに向けて広告を配信できるサービスが「LINE Ads Platform」です。


オンライン広告の運用改善を図る際に、広告効果の計測は必須。LINE Ads Platformでは、そのためのツールとして「LINE Tag」をご用意しています。本記事では、さまざまな活用法のあるLINE Tagの概要と設定方法などを紹介します。

目次

1-1.LINE Ads Platformの特長
1-2.申し込み方法について

2-1. 運用型広告におけるタグの使い方
2-2. LINE Tagの種類と役割
2-3.LINE Tagの取得方法
2-4. LINE Tagの設置方法
2-5. アプリ計測を行うSDK

3-1. 用途1 コンバージョンコードでコンバージョン計測
3-2. 用途2 URL指定でコンバージョンを計測
3-3. 用途3 特定のページのオーディエンスを作成する

1.「LINE Ads Platform」とは

「LINE Ads Platform」(以下、LAP)は、月間利用者数8,200万人(2019年9月時点)のコミュニケーションアプリであるLINEに配信が可能な広告プラットフォームです。LINEのトークリスト最上部(Smart Channel)やタイムラインのほか、「LINE NEWS」や「LINEマンガ」に代表される各種ファミリーサービスへの配信が可能です。


また、2019年8月からはアドネットワーク事業「LINE Ads Platform for Publishers」も開始し、「クックパッド」や「DELISH KITCHEN」といった外部アプリメディアへの広告配信も実現し、リーチできるユーザーの規模はさらに広がっています。

1-1. LINE Ads Platformの特長

LAPを利用すれば、幅広い年齢層のユーザーに利用され、かつアクティブ率も高いLINEに広告をが配信できます。加えて、保有データを生かしたターゲティングや配信機能など、費用対効果の高い広告配信を行えます。


・リーチできるユーザー規模の大きさ


月間利用者数8,200万人(2019年9月時点)のLINEに広告配信が可能です。ユーザー分布も日本の人口分布に限りなく近く、都市圏だけでなく地方のユーザーにも広告を配信することができます。また、スマホユーザーへの調査結果によれば、LINEのみを利用するユーザーは、下記の図における全SNS利用者のおよそ4割。LAPを導入することで、他のSNSではリーチできないユーザーへもアプローチが可能です。

調査機関:マクロミル社・インターネット調査(2019年7月実施/全国15~69歳のスマートフォンユーザーを対象 サンプル数20,000)※どのサービスも非利用:10.9%

・デモグラフィックデータによるセグメント


年齢、性別、興味関心、地域などの「みなし属性」によるターゲティング設定で、配信対象となるユーザーをかけ合わせて配信できます。地域については、2019年6月から従来の都道府県別に加えて市区町村別でのセグメンテーションも可能になりました。配信対象をさらに絞った上で、広告効果を高めることができます。


・ユーザーの行動データによるセグメント


LINE上でのユーザーの行動履歴も、広告配信に生かすことができます。例えば、ある商品を購入したユーザーの端末識別IDなどが分かれば、そのデータを使って同じユーザーに再び商品の購入を促す広告を配信するなど、ユーザーの行動履歴を活用した配信対象をセグメントすることが可能です。

1-2.申し込み方法について

2019年11月から、オンラインでLAPのアカウント作成が可能になりました。さらに、クレジットカードによる支払い手続き、広告クリエイティブの入稿など、運用に関するすべてをオンライン上で完結できるようになり、さらに利用しやすくなります。

2.「LINE Tag」を使ったWeb計測

LAPで配信した広告効果を把握するために必須となるのが、「LINE Tag」の設置です。「LINE Tag」によって、広告配信の結果、どのくらいのユーザーが自社のサイトを訪問したのか、あるいは商品・サービスの購入に結びついたのかなどを計測することができます。

2-1. 運用型広告におけるタグの使い方

一般的に、「タグ」と呼ばれるものには、Webサイトを表示するための「HTMLタグ」や、Webマーケティングを実施する上で必須となる「コンバージョンタグ」などがあります。ここでは、広告運用において重要となる「コンバージョンタグ(以下、タグ)」の役割について説明します。任意のページにタグを埋め込むことで、以下のような使い方ができます。


・広告効果の計測


商品の購入ページや資料の請求ページなどにタグを設置すると、広告経由でのアクセス数のほか、商品の購入数やそのタイミングなどを計測できます。CTR(Click Through Rate、クリック率)やCPA(Cost Per Action、顧客獲得単価)を確認しながら、クリエイティブの変更や入札価格の調整を行い、広告効果の改善を図ることが可能になります。


・リターゲティングに必要なオーディエンス作成


「リターゲティング」はオンライン広告の手法の一つで、特定のページにアクセスしたユーザーに向けて再度、広告を配信するものです。ページ内にタグを設置することでオーディエンス(広告の配信対象)が作成でき、その後の広告の配信対象として活用することができます。

2-2. LINE Tagの種類と役割

LAPにおける「LINE Tag」には、以下3種類のコードがあります。これらのコードを目的に応じて任意のページに設置することで、コンバージョンの計測やリターゲティングのためのオーディエンス作成が可能になります。


・ベースコード

ユーザー行動を計測したいすべてのページに設置が必要なコードです。このコードが設置されていないと、「LINE Tag」が機能しません。


・コンバージョンコード

コンバージョンを計測するページに設置するコードです。基本的には、商品購入や資料請求などが完了したあとのサンクスページにベースコードとセットで設置します。


・カスタムイベントコード

特定のページにアクセスしたユーザーについて、イベントベースでの効果測定やオーディエンスの作成ができます。これもベースコードとセットで設置します。

2-3.LINE Tagの取得方法

LINE Tagは広告アカウント作成完了後に取得と設置が可能になり、LAPの管理画面の「トラッキング(LINE Tag)」から取得します。「ベースコード」、「カスタムイベントコード」、「コンバージョンコード」の3種類が取得できるので、用途に応じてコピーしてお使いください。

2-4. LINE Tagの設置方法

「LINE Tag」は、それぞれのコードによって設置する場所、順番などにルールがあります。


・ベースコードの設置

ベースコードは、「LINE Tag」で計測するすべてのWebサイトの<head>内に設置してください。なお、タグマネージャーを利用して設置することもできます。

・コンバージョンコードの設置

コンバージョンコードは、コンバージョンポイントにするページにベースコードとセットで設置してください。ベースコード直下での設置を推奨していますが、ベースコードが先に呼び出されるような順番になっていれば、計測に影響はありません。

・カスタムイベントコードの設置

「カスタムイベントコード」は、特定のページの訪問者について、イベントベースでオーディエンスの作成や効果計測を行いたい場合に利用します。コンバージョンコードと同様、ベースコードとセットでの設置してください。ベースコード直下に設置することを推奨していますが、離れていても、ベースコードが先に呼び出されるような順番になっていれば計測に影響はありません。


なお、「ベースコード+コンバージョンコード+カスタムイベントコード」と、3つのコードを設置することも可能ですが、その場合でも、ベースコードの設置数は1ページあたり1つになります。

2-5. アプリ計測を行うSDK

アプリ案件の計測を行う際は、SDK(Software Development Kit、ソフトウェア開発キット)を利用することで、インストールや起動など11イベントの効果計測が可能です。


現在、LAPで利用できるSDKは、「adjust」「AppsFlyer」「F.O.X.」「Kochava」の4つになります。管理画面で自社のアプリを登録し、そこで発行されるIDと広告アカウントIDをSDKの管理画面に設定することで、利用できるようになります。

3. 目的別 LINE Tagの組み合わせ活用法

「LINE Tag」は、コードの組み合わせや、どのようなオーディエンスを作成するかによって、さまざまな活用方法があります。ここでは入学者数アップを目指してLAPを活用する、ある専門学校をモデルケースにしたLINE Tagの活用例を紹介します。

3-1. コンバージョンコードでコンバージョン計測

コンバージョン地点が1つの場合や、ボタンクリック(※)などアクションの発生を計測する場合に利用します。

  • LAP単体ではボタンクリック時にコンバージョンをカウントするような設定ができないため、タグマネージャーを使って「ボタンクリック時にタグを発火」というような条件を設定してください

【活用例】

ユーザーに自校の資料請求を促すため、資料請求ページへ誘導する複数の広告クリエイティブを用意。資料請求ページにLINE Tagを埋め込み、どのクリエイティブの配信時にコンバージョン率が高くなるかを計測し、広告効果の改善を行っています。


【LINE Tagの設置方法】

ベースコードとコンバージョンコードをセットで設置(上記、「コンバージョンコードの設置」を参照)

3-2. URL指定でコンバージョンを計測

全ページにベースコードを設置し、コンバージョン地点を後から決めたり、コンバージョン地点を複数に分割する場合などに利用します。


【活用例】

広告を出稿する際、資料請求・申し込みフォーム・サンクスページの3ページにカスタムコンバージョンを設置し、LAP経由のユーザーがサンクスページにたどり着くまでにどこで離脱しているかなどを計測。その結果をもとに、LPや申し込みフォームの改修を行っています。


【LINE Tagの設置方法】

ベースコードの設置と、カスタムコンバージョン作成(下記)。

 

  • ①管理画面の「コンバージョン」から、続いて「カスタムコンバージョンを作成」をクリック。
  • ②「コンバージョン条件」でURLを選び、コンバージョン地点にしたいページのURLを入力。

3-3. 特定のページのオーディエンスを作成する

特定のページにアクセスしてきたユーザーを対象に、リターゲティング広告を配信するためのオーディエンスを作成する際に利用します。


【活用例】

資料請求数を増やすため、「資料請求ページに来たものの、請求を完了しなかった人」向けに、リターゲティング配信を行います。請求完了ページにLINE Tagを埋め込むとともにURL条件を指定。作成したオーディエンスを逆条件(つまり、資料請求を完了した人は「除外」する)にして、広告を配信する仕組みです。


【LINE Tagの設置方法】

ベースコードと、オーディエンス作成(下記)。

 

  • ①Webトラフィックオーディエンスで「特定のページにアクセスした人」を選択
  • ②URL条件を指定(対象となるページには、ベースコードの設置が必須)

【補足】

ページに「LINE Tag」を設置したタイミングから、オーディエンス情報は蓄積されていきます(オーディエンスデータは、過去180日分に遡って蓄積が可能)。なお作成したオーディエンスを対象とする配信の他に、LINE内に存在する類似したユーザーも追加して広告を配信できる「類似配信」という機能もあります。

 


LAPをはじめとするオンライン広告のメリットは、タグによって広告効果を可視化し、運用改善につなげられる点です。「LINE Tag」を活用しながらPDCAを早く回すことで、より効率的な広告施策が実現できます。


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