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運用テクニック 公開日:2020.02.04 更新日:2024.03.13

【公式】料金プランの解説|LINE公式アカウントに必要な費用は?

LINE公式アカウント

LINE公式アカウントは無料でアカウントを開設でき、月額の料金プランは3つあります。本記事では、料金プランの詳細や適切なプランを選ぶための考え方など、運用にかかる費用ついて詳しく解説します。

目次

1.LINE公式アカウント開設にかかる費用は?

LINE公式アカウントは無料で開設でき、初期費用はかかりません。ただし、月ごとの無料メッセージ通数などの違いで、3つの料金プランがあります。

 

LINE公式アカウントを開設する際は自身の運用目的に応じた料金プランの検討をおすすめします。以下でプランごとの機能や特徴を確認しましょう。

2.LINE公式アカウント 料金プラン選択の考え方

LINE公式アカウントの無料プランと有料プランの主な違いは、送信できる無料メッセージの数です。どの料金プランも使えるメッセージ機能は同じですが、無料プランのコミュニケーションプランは無料メッセージ数が200通あるのに対して、有料プランのライトプランは5,000通、スタンダードプランは30,000通となっています。

例えば、週に1回の定期的なメッセージ配信を希望する場合、ターゲットリーチ(※)をもとに以下のようにプランを選んでみてください。

  • ターゲットリーチとは、性別、年代、エリアでのターゲティングメッセージの送信対象となる友だちのことです。

ターゲットリーチ50人の場合

月4回のメッセージ配信(50×4=200):

200通に収まる→無料プラン
ターゲットリーチ100人の場合

月4回のメッセージ配信(100×4=400):

200通に収まらない→有料プランへ切り替えを検討

 

このように定期的なメッセージ配信を行う場合、料金プランは「ターゲットリーチ数」「月ごとの配信回数」をもとに決定するのがおすすめです。目安としては、ターゲットリーチが50人を超えたら有料プランに切り替えを検討するとよいでしょう。

 

3.LINE公式アカウントの費用の仕組み

3-1.メッセージの従量課金とは?

有料プランのうち「スタンダードプラン」は月額固定費のほか、メッセージ通数に応じた従量課金制で追加のメッセージが配信できます(※)。無料メッセージ通数の30,000通を超過して配信する場合は、配信数に応じて1通あたりの料金が変動します(最大3円)。

  • 「コミュニケーションプラン」「ライトプラン」は無料メッセージ通数を超えた場合の追加のメッセージ配信はできません・

3-2.課金対象となるメッセージは?

LINE公式アカウントではさまざまなメッセージ機能がありますが、すべてのメッセージ配信が課金対象としてカウントされるわけではありません。LINEチャットの送受信や自動応答メッセージなどの機能は無料で活用できます。

【カウントされるメッセージ】

・メッセージ配信(セグメント配信、ステップ配信含む)

・Messaging APIの「Push API」「Multicast API」「Broadcast API」「Narrowcast API」

 

 

 

 

【カウントされないメッセージ】

・あいさつメッセージ
・LINEチャットの送受信

・応答メッセージ

・Messaging APIの「Reply API」

なお、無料の「コミュニケーションプラン」を利用して、無料のメッセージ通数200通を超えた場合、追加のメッセージは送信できません。200通を超えた時点でメッセージが送信され、自動的に費用がかかることもないので安心してください。201通以上メッセージを送る場合は、有料プランへ変更しましょう。料金プランのアップグレードは、月内でも可能です。

3-3.「認証済アカウント」と「未認証アカウント」の違い

「認証済アカウント」と「未認証アカウント」は、料金プランとは異なるシステムです。LINE公式アカウントには、LINEの審査を通過した「認証済アカウント」と、個人・法人を問わず審査不要で作成が可能な「未認証アカウント」があります。どちらも料金プランは同一ですが、「認証済アカウント」には以下のようなメリットがあります。

 

・認証済アカウントのバッジ(青色)が付与される

・LINEアプリ内の検索結果に表示される

・販促用のキャラクター掲載のポスターデータが無料でダウンロードできる

・POPなど、友だち集めに有効なノベルティが購入できる

・LINEの関連サービスにクーポンを表示できる

・支払い方法として、クレジットカードに加えて請求書決済が選択可能になる

・有料で「友だち追加広告」が出稿できる

 

ビジネスでの活用が前提の場合、多くの友だちを集めるためにも認証済アカウントを選択しましょう。また、無料アカウントでも認証アカウントは作成できます。

3-4. 友だち集めに有効!プレミアムIDとは

LINE公式アカウントを開設すると、英数字がランダムに羅列された「ベーシックID」が提供されます。一般ユーザーは、このIDを入力することによって、LINE内で店舗・企業のアカウントが検索できるようになります。

 

このIDをランダムなIDではなく、希望の文字列で取得できるサービスが「プレミアムID」です。年間1,200円(税別)がかかりますが、「プレミアムID」を取得することで社名や商品名、サービス名などによるアカウント検索が可能になり、より多くのコミュニケーションのきっかけをユーザーへ提供できます。

なお、LINE公式アカウントのIDは、下記の手順で確認できます。

【PCの場合】

・LINE公式アカウントの管理画面にログイン

・ホーム画面のページ上部にIDが表示されます

 

 

【スマホの場合】

・LINE公式アカウントの管理画面にログイン

・ホーム画面のLINE公式アカウント名の下に表示されます

 

3-5. 有料プランやプレミアムIDの支払い登録方法

コミュニケーションプランから有料プランに変更する際やプレミアムIDの購入時に、支払い方法を登録する必要があります。その手順を紹介します。

支払い方法の設定手順

①LINE公式アカウントのWeb版管理画面にログイン後、画面右上の「設定」をクリックしてください。

②左のリストに表示される「利用と請求」から、「お支払い方法」を選択します。

③「お支払い方法を登録」ボタンをクリックします。

 

詳細はこちらをご確認ください。

支払い方法はクレジットカードとなります。認証済アカウントの場合は、株式会社ラクーンが提供するPaid(ペイド)を利用した請求書払いを選択できます。なお、

登録が完了した支払い方法は「お支払い方法」から確認・変更が可能です。

 

続いて、LINEアカウントの紐付けに関するよくあるエラーを紹介します。

「LINEアカウントを連携する必要があります。アカウントの連携を行いますか?」

ログイン中のLINEビジネスIDに、LINEアカウントを紐付ける必要があります。上記の文言が表示された場合は「OK」ボタンを選択し、LINEアカウントの紐付けをしてください。紐付けには、以下の条件を満たすLINEアカウントが必要です。

 

・スマートフォン(タブレット)で作成して利用しているLINEアカウント

・携帯電話番号/メールアドレスで登録しているLINEアカウント

 

紐付けをする際は、メールアドレスまたはQRコードでのログインが可能です。

「すでに登録されているLINEアカウントです」

LINEアカウントの連携を行った際に、上記の文言が出る場合は他のLINEビジネスIDにLINEアカウントが紐付けられています。別のLINEアカウントを紐付けるか、他のLINEビジネスIDとの連携を解除してください。

 

どのLINEビジネスIDに連携されているか確認したい場合は、Web版管理画面へログインする際に「LINEアカウントでログイン」を選択し、ログイン後に右上の「人型のマーク」>「設定」をクリックしてLINEビジネスIDの情報を確認してください。「設定」からLINEビジネスIDとの連携の解除や削除が行えます。

4.LINE公式アカウント利用の費用の計算例

LINE公式アカウントの運用費用は、次の計算式を基本に考えましょう。

「LINE公式アカウント運用費用」=「月額固定費(※1)」+「追加メッセージ従量料金(※2)」+「プレミアムIDの費用((※3、任意)」

※1 月額固定費はプランごとによって異なります
※2 追加メッセージ従量課金は「スタンダードプラン」のみかかります
※3 プレミアムID費はLINE公式アカウントの利用目的の応じて任意で選択できます

例1:ライトプランで月に5,000通のメッセージ配信を行なっている場合は以下のとおりです。

 

月額固定費5,000円+追加費用なし =5,000円

 

例2:スタンダードプランで月に35,000通のメッセージ配信を行い、プレミアムIDも取得している場合は以下のとおりです。

 

月額固定費15,000円+追加メッセージ料金(3円×1,000通)+プレミアムID費100円=18,100円

 

 

毎月の予算を確認しながら、プランの変更や追加メッセージの配信を検討しましょう。

5. LINE公式アカウントで適切なプランを選ぶには?

LINE公式アカウントのプランを選ぶ際の参考として、各プランの機能、自社に合った料金プランを選ぶための便利ツールを紹介します。

5-1.料金プランごとの機能差は?

LINE公式アカウントには「コミュニケーションプラン」「ライトプラン」「スタンダードプラン」と3種類の料金プランがあり、料金プランによって利用できる機能に差はありません。ただし、無料で配信できるメッセージ数がプランによって異なります。

 

そのため、メッセージ配信数に応じて料金プランを選びましょう。月単位での料金プラン変更も可能なため、配信数が多い月はスタンダードプラン、配信数が少ない月はライトプランというように予算に合わせて柔軟な運用ができます。プランの変更方法はこちらをご確認ください。

  • 料金プランをアップグレードする場合は、差額をお支払いいただくことで当月中から適用し、差分の通数を付与します。プランをダウングレードする場合は、翌月からの適用となります。

     

5-2.「LINE公式アカウント 売上シミュレーター」を活用しよう!

「LINE公式アカウント 売上シミュレーター」を活用すれば、友だち数や月間のメッセージ配信回数など、5つの項目を入力するだけで、LINE公式アカウントによる月間の売上金額を試算できます。

LINE公式アカウントは、以下のページより開設してください。

6.無料プランから有料プランに変更するタイミングは?

無料で利用できる「コミュニケーションプラン」から有料の「ライトプラン」や「スタンダードプラン」へ変更する適切なタイミングについて紹介します。

6-1. まずはメッセージの配信頻度を見直そう

有料プランへの変更を検討する際に行いたいのが、メッセージ配信頻度の見直しです。

 

企業や店舗のLINE公式アカウントからメッセージを受け取るユーザーの約7割が、「少なくとも週に1回以上メッセージを受け取りたい」と考えています。メッセージをあまり配信していない場合は、配信頻度を増やしてみましょう。

調査機関:マクロミル・インターネット調査(2021年1月実施/全国15~69歳のLINEユーザーを対象/サンプル数2,060)

配信内容に困ってしまう場合、イベントやセール情報などのリマインド配信がおすすめです。ユーザーには日々多くのメッセージが届くため、月に1回程度の配信では興味のある内容でもスルーされてしまう可能性があります。キャンペーンやセールの期間中に複数回告知をすることで、集客や購入につながる可能性が高まります。

6-2. 変更するタイミングはターゲットリーチ数が50人を超えたとき

メッセージの配信頻度を増やす場合、プランごとに配信できるメッセージ通数に気をつけましょう。コミュニケーションプランの無料メッセージ通数は1カ月に200通までです。週に1回の配信(月4回)を行う場合、全員にメッセージを届けられるのはターゲットリーチ(ブロックしていない友だち)数が50人までになります。

 

そのため、友だち数が50人を超えたタイミングで一度プランの変更を検討してみましょう。

7.料金プランのアップグレード方法について

友だち50人を集客し、実際に「コミュニケーションプラン」から「ライトプラン」や「スタンダードプラン」へアップグレードする方法について解説します。

7-1.アップグレードはLINE公式アカウントの管理画面から

LINE公式アカウントの管理画面「LINE Official Account Manager」にログインし、トップ画面の右上部分にある「設定」タブをクリックします。

図版

なお、管理アプリ(APP)の場合はアプリ内からの変更ができません。こちらのスマートフォンブラウザ向け購入画面よりお願いします。(ログインの際、LINEアプリで認証番号による本人確認を求められます)

 

続いて、設定画面内で左メニュー欄の中から「月額プラン」を選択すると、現在のプランが「利用中」と表示されています。

図版

希望するプランの「アップグレード」をクリックして詳細を確認し、支払い方法などを入力して「購入」をクリックすれば完了です。

 

なお、Web版管理画面(PC)、管理アプリ(APP)における利用と請求についてはこちらにマニュアルがあり、料金プランの変更についても動画で詳しい説明がありますので、併せてご確認ください。

7-2.料金プラン変更時の反映時期について

料金プランの変更時は、アップグレードは月内・ダウングレードは翌月と、それぞれ反映される時期が異なりますのでご注意ください。

図版

LINE公式アカウントの料金プランは、キャンペーンの実施や季節要因の繁忙期に合わせてアップグレード、ダウングレードを選択できますので、ニーズに合わせて利用ください。

8.目的や配信頻度に合った適切なプランに申し込もう!

LINE公式アカウントは、オンラインで簡単にアカウントの開設ができ、9,600万人(2023年9月末時点)ものLINEユーザーにアプローチできる可能性のあるサービスです。メッセージ配信数に応じた従量課金制で、料金プランによる機能差もありません。

 

アカウント運用の目的や配信頻度によってプラン変更も柔軟にできるので、まずはLINE公式アカウントを開設し、ユーザーへのアプローチを始めてみましょう。

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