運用テクニック 2022.11.01

LINE広告の費用ガイド|最適な予算設定、予算感、課金方式、費用対効果を高めるコツ

現在、日本国内で月間約9,300万人(2022年9月末時点)の幅広い年齢層のユーザーに利用されているコミュニケーションアプリ「LINE」。多くのユーザーが日常的に目にするLINEのトークリスト最上部や、LINE NEWSなどのLINEのファミリーサービスに広告配信できるのがLINE広告です。


LINE広告には、多様な広告配信面とターゲティング機能があり、さまざまな商材・サービスの認知向上からコンバージョン獲得まで活用することができます。

 

LINE広告を運用する際には、広告配信の目的に応じて課金方式や入札方法、予算などを適切に設定することが重要です。


本記事では、LINE広告の課金方式、入札方法、予算設定、予算感、支払い方法、広告効果を高めるための運用のポイントについて解説します。なお、「LINE広告スタートガイド」と併せてお読みいただくことで、初心者の方でも効果的な広告配信が始められます。

 

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目次

  • ・クリック課金(CPC=Cost Per Click)

・インプレッション課金(CPM=Cost Per Mile)

・友だち追加ごとに課金

  • ・自動入札
  • ・手動入札
  • ・キャンペーン予算
  • ・日予算
  • ・LINE広告で用意すべき予算と出稿期間の目安
  • ・支払い方法
  • ・決済タイミング
  • ・自動入札を活用する
  • ・クリエイティブの質を高める

1.LINE広告の特徴|圧倒的リーチ力とさまざまなターゲティング機能

  • 1 2022年9月末時点

LINE広告の特徴として、多様な広告配信面を通じて幅広いユーザー層にリーチできること、さまざまなターゲティング機能があることが挙げられます。


配信面にはLINEアプリ内のトーク一覧の最上部にある「トークリスト」、動画コンテンツを投稿できる「LINE VOOM」、最新のニュースが見られる「LINE NEWS」のほか、LINEの各種ファミリーサービスなどがあり、若年層からシニア層まで幅広いユーザー層への広告の露出が見込めます。


LINE広告のターゲティング機能は、年齢、性別、地域、興味関心など、LINEユーザーの「みなし属性(※)」をもとに、ターゲットを指定して配信する「オーディエンスセグメント配信」をはじめ、自社のLINE公式アカウントの友だちをオーディエンスにして広告配信できる「LINE公式アカウントの友だちオーディエンス配信」といったLINE広告独自のものもあります。

(※)「みなし属性」とは、LINEファミリーサービスにおいて、LINEユーザーが登録した性別、年代、エリア情報とそれらのユーザーの行動履歴、LINE内コンテンツの閲覧傾向やLINE内の広告接触情報をもとに分類したものです。(分類の元となる情報に電話番号、メールアドレス、アドレス帳、トーク内容等の機微情報は含まれません)なお、属性情報の推定は統計的に実施され、特定の個人の識別は行っておりません。また、特定の個人を識別可能な情報の第三者(広告主等)の提供は実施しておりません。

また、オンラインでのアカウント開設が可能で、少額の予算から手軽に始めやすいのもLINE広告の特徴です。オークション形式で表示される広告が決まる運用型広告の特性上、LINE広告には特に決まった費用や利用料金はありません。そのため、1日の予算が1,000円でもLINE広告に出稿することは可能です。


LINE広告の概要について、詳しくは「LINE広告の特長とは?配信面や費用、導入事例を総まとめ」で解説しています。併せてご覧ください。

2.LINE広告の課金方式

LINE広告には大きく3つの課金方式があります。それぞれの特徴は以下のとおりです。

クリック課金(CPC=Cost Per Click)

ユーザーが広告をクリックすることで費用が発生する課金方式です。広告が表示されるだけでは費用が発生しないため、クリックを多く獲得したい場合に適しています。

インプレッション課金(CPM=Cost Per Mile)

ユーザーに広告が完全表示されると費用が発生する課金方式です。より多くのユーザーに広告を見てもらいたい場合に適しており、広告が1,000回表示されるごとの費用をCPMと呼びます。

友だち追加ごとに課金

広告を通じてLINE公式アカウントに友だち追加されると費用が発生する課金方式です。友だち追加した分だけ費用が発生するため、費用を抑えやすいのが特徴です。

3.LINE広告の入札方法

LINE広告の入札方法は、「自動入札」と「手動入札」の2種類があります。配信の目的に応じて適切な入札方法を利用しましょう。

自動入札

自動入札はあらかじめ設定したイベント単価や予算内で、入札額が自動調整される仕組みです。機械学習によって入札額の最適化が行われ、効率改善や運用工数の削減が期待できます。


自動入札の最適化は広告グループ単位で行われ、機械学習の完了に必要なイベント数(コンバージョンなど)の目安は、広告グループ単位で約40です。イベントの蓄積に長い時間がかかることは学習に好ましくないため、広告グループ単位で「1ヵ月で40件」を目指すことが自動入札を活用するポイントです。


自動入札には、下記4種類の「入札戦略」があり、日予算の消化、目標CPA(CPA=Cost Per Actionの略で、1人のユーザーを獲得するためにかかった「顧客獲得単価」を表す)、どのくらいのイベントを獲得したいかなど、目的に応じた戦略を選択することで、最適な入札単価の調整が行われます。

  • イベント単価の上限設定
  • イベント単価の目標を設定
  • 入札額の上限を設定
  • 単価の上限なしで1日の予算の消化の最大化

LINE広告では、機械学習による最適化がかかることで配信精度が徐々に高まります。効率的な運用を行うために、機械学習に必要なイベント数を確保しつつ、自動入札を活用することを推奨します。


自動入札の仕組みについては、「LINE広告の基礎知識③(入札編)」で詳しく解説しています。

手動入札

手動入札は、担当者が運用状況によって入札額をその都度変更できます。配信開始直後で一定の配信量を確保する必要がある場合や、必ずオークションに勝ちたいときなどは、手動入札で入札単価を高く設定する、などの活用方法があります。


最低入札単価は、入札方法、課金方式によって異なります。詳細については「入札方法と入札価格について」で解説していますので、併せてご覧ください。

4.LINE広告の予算設定

広告配信の予算は、キャンペーン単位で上限予算を調整する「キャンペーン予算」、1日単位で目安の予算を調整する「日予算」でそれぞれ設定します。

キャンペーン予算

キャンペーン予算は、毎月区切る「月単位」と配信期間に沿った「全期間」の2つの区分で設定が可能です。


キャンペーン期間の終了日時の設定は、終了予定時刻より25時間以上前に管理画面で設定する必要があります。25時間以内で設定した場合は、終了時間以降の配信超過分が請求対象になる場合があります。

【例】2022年5月31日23:59に配信停止させたい場合、終了日時は2022年5月30日22:59まで(25時間以上前)に管理画面から設定してください。この時間を過ぎて設定した場合、終了時間以降の配信超過分が請求対象になる可能性がありますのでご注意ください。

キャンペーン予算の詳細については、「LINE広告 キャンペーン予算についてマニュアル」でご紹介しています。

日予算

日予算(1日の予算)は、「キャンペーン予算の最適化」機能で最適な予算配分を自動で行う方法と、広告グループごとに1日の目安となる配信金額を手動で設定する方法があります。


キャンペーン予算の最適化は、キャンペーンで設定した日予算が配下の広告グループで最適化される機能です。広告グループごとに手動で予算設定をする必要がなく、配信のパフォーマンスに応じて自動で予算配分が最適化されるため、日予算の管理工数削減、パフォーマンスを担保しながら日予算の消化を伸ばすことができる、などのメリットがあります。


手動で日予算を調整する場合は1円単位での設定が可能で、下限額はキャンペーンの目的と広告グループの設定によって異なりますので以下をご確認ください。

また、日予算はその日の上限予算ではないため、超過する可能性があります。超過分は課金対象になりますが、配信された金額が日予算の200%を超えた場合、200%を上回った分の金額は請求対象外になります。

【例】1日の日予算を10,000円で設定していたが、その日のCostが25,000円だった場合は、その日の請求金額は20,000円となり、5000円は請求対象外です。

キャンペーンの上限予算を設定していれば、日予算を超過してもキャンペーン全体で予算を超過することはないため、予算に限りがある場合はキャンペーンの上限予算を設定しておきましょう。

 

日予算の設定について、詳細は「LINE広告 日予算についてマニュアル」でも解説しています。

LINE広告で用意すべき予算と出稿期間の目安

LINE広告は初期費用・最低出稿金額がないため低予算から利用できます。一方で、広告効果を高める機械学習は一定のイベントが必要なため、出稿金額が少なすぎると学習に必要なイベントが蓄積できず、高い広告効果を得られない場合があります。


広告の配信目的や商材・業種で差異はありますが、認知拡大やキャンペーン周知のためのWebサイト集客が目的の場合、月30万円での出稿を3ヵ月以上、LINE公式アカウントの友だちを増やす目的の「友だち追加」の場合、月10万円での出稿を3ヵ月以上続けることで配信効果が安定して得られる傾向にあります。

5.LINE広告の支払い方法と決済タイミング

支払い方法

LINE広告の支払い方法は基本的にクレジット支払いになります。
利用できるクレジットカードは以下のようになります。

  • VISA
  • Mastercard
  • アメリカン・エキスプレス
  • JCB
  • ダイナースクラブ

※海外のカード会社が発行するクレジットカードはご利用いただけません。
※一部デビット、プリペイドカードは、カード会社の制限により利用できない場合もございます。

 

クレジットカード支払いをするには管理画面からグループ、または広告アカウントとクレジットカードを紐づける必要があります。詳細は「LINE広告 クレジットカードを登録するマニュアル」をご覧ください。

 

また、LINE株式会社が発行する期間限定の広告クーポンを利用してお支払することも可能です。詳細は「LINE広告 クーポンを利用するマニュアル」で解説しています。

決済タイミング

LINE広告の支払いには自動決済と手動決済があります。


自動決済は、ご利用状況に応じて実行されます。決済が行われる金額は管理画面左上のハンバーガーボタン([≡]アイコン)から、[設定] > [請求と支払い] をクリックすると確認できます。最後の決済が行われてから20日以内に当社が定めた金額に達しない場合、自動で決済が行われます。利用状況によっては、1日複数回決済が行われる場合もあります。


決済タイミングを広告主自身で決めたい場合は、「請求と支払い」から手動決済を行うことも可能です。


決済タイミングの詳細については「LINE広告 決済タイミングについてマニュアル」で解説しています。

6.費用対効果を高めるためのポイント

LINE広告の費用対効果を高めるための運用ポイントを解説します。

自動入札を活用する

広告運用を進めていく中で、クリック率とコンバージョン率が高いクリエイティブや配信設計の傾向が掴めたら、機械学習の最適化が働く「自動入札」がおすすめです。自動入札を活用する際は、キャンペーンの目的や予算、KPI方針に合わせて最適な入札戦略を選ぶのが重要です。特にクリエイティブのクリック率が⾼い場合は、⼊札戦略「イベント単価の上限を設定」で配信することで、配信量を伸ばしながら広告効果の最⼤化が期待できます。


ケース別に推奨される入札戦略については、以下の表を参考にしてください。

入札戦略の詳細については「アップデートされた「入札戦略」を活用して、広告効果の最大化を目指す」で解説していますので、併せてご覧ください。

クリエイティブの質を高める

LINE広告で効果を高めるために、ユーザーが広告をクリックしたくなるようなクリエイティブを作成する必要があります。


LINEはスマートフォンでの利用環境を前提としているため、広告クリエイティブのサイズもPCのディスプレイ広告と比較すると小さくなります。広告に目を止めてタップしてもらう視認性の高いデザインやレイアウトが重要です。


複数の訴求パターンを試してみて、どのクリエイティブの効果が高いのか検証するようにしましょう。


クリエイティブの質を高める方法の詳細については「LINE広告の効果を高めるクリエイティブの制作&運用のコツ」、クリエイティブの基礎知識は「【LINE広告】クリエイティブの基本│静止画と動画について」でも紹介しています。併せてご覧ください。

LINE広告は低予算から出稿できる

LINE広告は最低出稿金額がなく低予算から配信ができ、入札方法や入札戦略を適切に設定することで費用を抑えながら成果の獲得が期待できます。


LINE広告のアカウントは無料で開設することができます。LINE広告を始めたい方は、まずはアカウント開設から始めてみましょう。申し込みから広告配信まで、手続きはすべてオンラインで完結できます。