運用テクニック 2022.11.25

LINE広告のターゲティングの種類を解説|特徴やケース別の活用方法も

LINE広告は、日本国内で月間9,300万人(2022年9月末時点)が利用する「LINE」とLINEのファミリーサービスに広告を配信できる運用型広告です。


LINE広告は幅広い年齢層のユーザーにさまざまな配信面からリーチできることに加えて、豊富なターゲティング機能によって広告を届けたいユーザーに効率よくアプローチできます。


LINE広告を効果的に運用するためには「配信目的」「ターゲット」に応じた配信機能の選択とターゲティングが重要です。本記事では、LINE広告の配信を効果的に行うための配信機能やターゲティングについて解説します。


また、LINE広告の概要から配信設計のモデルケースまでをわかりやすくまとめた「LINE広告スタートガイド」と併せて理解することで、初心者の方でも効果的な広告配信が始められます。


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目次

1.LINE広告の特徴

LINE広告は、月間アクティブユーザー数9,300万人(2022年9月末時点)、日本の人口の約7割が利用しているコミュニケーションアプリ「LINE」とLINEのファミリーサービスに広告を配信できる広告配信プラットフォームです。


LINE広告には多くの配信面があり、LINEアプリ内のトークリスト一覧の最上部「トークリスト」、ショート動画などが楽しめる「LINE VOOM」、月間PV数154億(2021年8月時点)を超える国内最大級のニュースサービス「LINE NEWS」など、幅広い年齢層のユーザーへ広告を配信することができます。


他のSNSではリーチできないユーザーにリーチできるほか、LINEの持つ膨大な行動データをもとに、年齢・性別、地域、興味関心などの「みなし属性」をもとにしたターゲティングで広告を配信できます。(※)

(※)これらのオーディエンスデータはLINEファミリーサービスにおいて、LINEユーザーが登録した性別、年代、エリア情報とそれらのユーザーの行動履歴、 LINE内コンテンツの閲覧傾向やLINE内の広告接触情報をもとに分類した「みなし属性」および、実購買の発生した購買場所を「購買経験」として個人を特定しない形で参考としているものです(「みなし属性」には携帯キャリア・OSは含まない)。「みなし属性」とは、LINEファミリーサービスにおいて、LINEユーザーが登録した性別、年代、エリア情報とそれらのユーザーの行動履歴、 LINE内コンテンツの閲覧傾向やLINE内の広告接触情報をもとに分類したものです。(分類の元となる情報に電話番号、メールアドレス、アドレス帳、トーク内容等の機微情報は含まれません)なお、属性情報の推定は統計的に実施され、特定の個人の識別は行っておりません。また、特定の個人を識別可能な情報の第三者(広告主等)の提供は実施しておりません。

LINE広告の概要について、詳しくは「LINE広告の特長とは?配信面や費用、導入事例を総まとめ」を、アカウント開設の詳細は「LINE広告のアカウント開設から配信までの手順|オンラインでの設定方法」をご覧ください。

2.LINE広告の3つの主要配信機能

LINE広告には、「オーディエンスセグメント配信」「オーディエンス配信」「類似配信」という3つの主要配信機能があります。広告配信の目的にあった配信機能で適切なターゲティングを設定して、ユーザーに効率よくアプローチしましょう。

2-1.セグメントを指定して広告を配信する「オーディエンスセグメント配信」

オーディエンスセグメント配信は、年齢・性別、地域、興味関心などでターゲティングし、条件に合致したユーザーに広告を配信する機能です。適切なターゲティング設定を行うことで商材・サービスのターゲットユーザーに広告を表示できるため、費用対効果の高い配信が見込めます。


ただし、あまりに詳細な設定を行うと、配信対象となるユーザーが限定されてしまい、オーディエンス(広告が配信されるユーザー)の母数が少なくなってしまうので、最初はターゲティングを広めに設定することがポイントです。ある程度、運用が軌道に乗った後、徐々にターゲティングを狭めましょう。


指定できるセグメントは下記のとおりです。

セグメントの種類 詳細
地域セグメント 都道府県別や市区町村別、さらに居住地・勤務地・現在地での指定配信・除外配信が可能です。
年齢セグメント 14歳以下から65歳以上まで年代ごとに切り分けて配信することができます。

■区分
14歳以下、15-19歳、20-24歳、25-29歳、30-34歳、35-39歳、40-44歳、45-49歳、50-54歳、55-59歳、60-64歳、65歳以上
性別セグメント 男性・女性を指定した配信ができます。
OS Android OS、iOSに加え、各OSのバージョン別の指定配信が可能です。
趣味・関心セグメント 以下のセグメントに加え、β版としてご提供している多数のセグメントより選択が可能です。また、随時開発中のセグメントが追加される予定です。

■趣味・関心ターゲティング項目
ゲーム
デジタル機器・家電
スポーツ
職・ビジネス
ファッション
家・インテリア・園芸
テレビ・番組
音楽
教育・学習・資格
金融
健康
エンタメ
ショッピング
書籍・マンガ
食べ物・飲み物
美容・コスメ
旅行
自動車(軽自動車/コンパクトカー/ハッチバック/セダン/スポーツカー/ステーションワゴン/ミニバン/SUV(コンパクト)/SUV(ラージ))

■その他β版として提供中の項目多数。詳細はオーディエンスセグメントを利用して配信するをご覧ください。
行動セグメント 【テレビ視聴頻度】
テレビ視聴頻度が高い/テレビ視聴頻度が平均/テレビ視聴頻度が低い

【キャリアの変更】
過去2年間でキャリアを変更した/過去2年間でキャリアを変更していない

【コンバージョン】
ウェブサイトコンバージョンが多い/アプリのインストールが多い

【ゲームプレイタイプ】
アドベンチャーゲームプレイヤー/カジュアルゲームプレイヤー/RPGゲームプレイヤー

【モバイル端末の変更】
過去2年間で端末を変更した/過去2年間で端末を変更していない

【ネットワークの利用状況】
Wi-Fiを利用しない

【購買経験】
店舗:ドラッグストア/飲食店/家具屋・インテリアショップ

【転居】
転居の可能性がある
転居年数:直近3ヵ月以内に転居した/直近6ヵ月以内に転居した

【住宅展示場を訪れた可能性が高い】
半径100m以内に滞在(直近約3ヵ月以内)
半径50m以内に滞在(直近約3ヵ月以内)
半径50m以内に滞在(直近約1ヵ月以内)
属性セグメント 配偶者・子供・職業・推定収入などを設定して配信することができます。

■属性
・配偶者:既婚/未婚
・子供:子供あり/子供なし
・携帯キャリア:NTTドコモ/au/softbank/楽天モバイル
・推定年収:収入上位51%以下/収入上位21%~50%/収入上位11%~20%/収入上位10%
・職業:フルタイムワーカー/パートタイムワーカー・アルバイト/専業主婦(主夫)
・誕生日:近日中に本人・男性の友だち・女性の友だちが誕生日を迎える

オーディエンスセグメント配信について詳しくは、「オーディエンスセグメントを利用して配信する」をご覧ください。

2-2.サイト内行動などのデータを活用して広告を配信する「オーディエンス配信」

オーディエンス配信は、オンライン上でユーザーが取った行動データなどをもとにオーディエンスを作成し、すでに接点のあるユーザーにターゲティングして広告を配信する機能です。具体的には、商品購入履歴があるユーザーに広告を配信したり、逆に商品購入履歴があるユーザーを除外して広告を配信したりすることができます。また、サイト訪問履歴があるユーザーをオーディエンスにすることで、リターゲティング広告としても活用できます。


商品購入履歴やサイト訪問履歴だけでなく、アプリ内アクションデータ、LINE公式アカウントの友だち情報をオーディエンスにして広告配信することも可能です。


コンバージョンの可能性が高いユーザーに配信できるため、効率よくコンバージョンを獲得して、全体CPAを押し下げることが期待できます。ただし、リーチできるユーザー数が限られるため、コンバージョン数を最大化したい場合は、他の配信機能を併用してターゲティングを広げることが広告運用のポイントです。

 

サイト内のデータを基にオーディエンスを作成する場合、事前に「LINE Tag」というタグをサイトに設置する必要があります。LINE Tagについて詳しくは「LINE広告の効果を計測するLINE Tagの使い方」をご覧ください。


LINE広告の管理画面から作成できるオーディエンスの一覧です。

オーディエンスの種類 詳細
ウェブトラフィックオーディエンス LINE Tagのトラッキング情報を基に、サイト訪問ユーザーのオーディエンスを作成できます。また、サイト内購入などのイベントに基づいたオーディエンスを作成することもできます。
モバイルアプリオーディエンス アプリを開いた人やアプリ内で購入をした人など、アプリ内で発生したイベントに基づいてオーディエンスを作成できます。
IDFA/AAIDアップロード 保有しているIDFA/AAIDデータを用いてオーディエンスを作成できます。編集ページで後からオーディエンスの追加や更新ができます。
電話番号アップロード 保有している電話番号を用いてオーディエンスを作成できます。編集ページで後からオーディエンスの追加や更新ができます。
メールアドレスアップロード 保有しているメールアドレスを用いてオーディエンスを作成できます。編集ページで後からオーディエンスの追加や更新ができます。
LINE公式アカウントの友だちオーディエンス LINE公式アカウントの友だち、またはブロック中の友だちのオーディエンスを作成できます。
類似オーディエンス すでに作成したオーディエンスと似ているユーザーを探し、オーディエンスサイズを拡張します。類似度は1〜15%、または自動から選択できます。
動画視聴オーディエンス 指定した動画素材の視聴ユーザーのオーディエンスを作成できます。視聴ユーザーの再生率を指定することができます。
画像クリックオーディエンス キャンペーンIDを指定して、そのキャンペーンで使用されている画像をクリックした人のオーディエンスを作成できます。

オーディエンス配信について詳しくは、「オーディエンスを使って配信する」をご覧ください。

2-3.似ているユーザーを新たに探し出し、広告を配信できる「類似配信」

類似配信は、指定したソースオーディエンス(基になるオーディエンス)と類似するユーザーをLINE内から新たに探し、オーディエンスサイズを拡張して広告配信する機能です。


例えば、商品購入履歴があるユーザーをソースオーディエンスにして類似配信を活用することで、商品を購入したユーザーに似ている=商品を購入する可能性が高いユーザーに広告配信できるため、効率的に潜在顧客へアプローチすることが可能です。


類似配信は「自動」と「手動」で設定することができ、「手動」で設定する場合、類似オーディエンスのサイズ(配信母数)を1%から15%の間で指定することができます。


類似オーディエンスのサイズが1%の場合、配信母数は限られますが、ソースオーディエンスに対する類似度は高まります。類似度が高いほど、広告へのアクションの確度も高まるため、コンバージョンの可能性が高いユーザーといえます。その反面、リーチできるユーザー数は少なくなります。


類似オーディエンスのサイズが15%の場合、配信母数が多くなり、ソースオーディエンスに対する類似度は低くなります。類似度が低いほど、広告へのアクションの確度は下がりますが、リーチできるユーザー数は多くなります。

オーディエンスサイズの範囲 特徴
1%の場合 ユーザーの類似度が高いためアクションの確度は高いが、広告配信できる範囲が狭くなる
15%の場合 広告配信できる範囲は広いが、ユーザーの類似度が低いためアクション確度も低くなる

類似配信について詳しくは、「類似オーディエンス」をご覧ください。

3.ケース別のターゲティング活用パターン

LINE広告を配信する際、広告の「配信目的」や「ターゲット」に応じて活用すべき配信機能やターゲティング設定も異なります。下記3つのケースを参考に、自社が運用する場合に効果的なターゲティングをイメージしてみましょう。

3-1.【ケース1】不動産会社|近隣エリアの住人にキャンペーンを告知したい

地域密着型の不動産会社がキャンペーン情報を広く告知したい場合、「地域セグメント」でターゲティングできるオーディエンスセグメント配信が効果的です。


特定エリアの一人暮らしの賃貸率を上げたい場合は、地域ターゲティングに加えて、単身世帯が相対的に多い年齢層をターゲットにすることで効率が高まるでしょう。


このケースでは、広告配信のターゲットを「◯◯市に居住する20~30代のユーザー」とし、配信機能を下記のように設定してターゲティングします。

ターゲット ①◯◯市に居住する20~30代のユーザー
配信機能 ①地域セグメント、年齢セグメントで「オーディエンスセグメント配信」

3-2.【ケース2】ゲーム会社|ゲーム好きのユーザーに新作情報を届けたい

新作ゲームのリリース情報を告知したいゲーム会社の場合、興味関心でセグメントできるオーディエンスセグメント配信とオーディエンス配信を併用した配信が効果的です。


オーディエンスセグメント配信で「ゲームに興味があるユーザー」を対象に広めに配信してサイトへのアクセスを増やし、オーディエンス配信で「自社のサイト訪問履歴があるユーザー」をオーディエンスにしてお得な情報を配信すれば、ユーザーの行動喚起が期待できます。


このケースでは、広告配信のターゲットを「ゲームに興味があるユーザー」「自社のサイト訪問履歴があるユーザー」とし、配信機能を下記のように設定してターゲティングします。

ターゲット ①ゲームに興味があるユーザー

②自社のサイト訪問履歴があるユーザー
配信機能 ①興味関心セグメントでゲームに興味があるユーザーに「オーディエンスセグメント配信」

②サイト訪問履歴があるユーザーのデータをオーディエンスに「オーディエンス配信」(リターゲティング)

3-3.【ケース3】学習塾|パンフレットの請求数を増やしたい

新規の入塾者を増やしたい学習塾の場合、サイト内でユーザーが取った行動データをもとにしたオーディエンス配信と、類似配信の併用が効果的です。


過去に塾のサイトに訪れたもののパンフレット請求しなかったユーザー、サイトを訪問したことがあるユーザーは入塾に前向きな可能性があります。また、過去にパンフレット請求を行ったユーザーに「似ているユーザー」もコンバージョンの可能性が高いので、オーディエンス配信と類似配信を活用して、対象ユーザーにアプローチしましょう。


このケースでは、広告配信のターゲットを「サイト訪問履歴があり、パンフレット請求しなかったユーザー」「パンフレット請求したユーザーに似ているユーザー」とし、配信機能を下記のように設定してターゲティングします。

ターゲット ①塾のサイトに訪れたがパンフレット請求しなかったユーザー

②パンフレット請求したユーザーに似ているユーザー
配信機能 ①サイト訪問履歴があるユーザーのデータをオーディエンスに「オーディエンス配信」(リターゲティング)

②過去にパンフレット請求したユーザーのデータをソースオーディエンスに「類似配信」

ターゲティングをはじめ、LINE広告の運用のコツを知りたい方は、無料で学べる「LINEキャンパス」がおすすめです。

LINE広告は適切なターゲティング設定で効果を高めましょう

LINE広告を効果的に運用するために、広告の「配信目的」「ターゲティング」に合わせて、本記事で紹介した以下3つの配信機能を適切に利用しましょう。

オーディエンスセグメント配信

オーディエンス配信

類似配信

また、LINE広告で最大限の効果を出すためには、ターゲティングだけでなく、「自動入札の活用」と「クリエイティブ運用」も重要なポイントとなります。


自動入札の活用については、「LINE広告の費用ガイド|最適な課金方式、予算設定」の「LINE広告の入札方式」で、クリエイティブ運用については、「LINE広告の効果を高めるクリエイティブのコツ」で解説していますので、あわせてお読み下さい。


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