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サービス情報 公開日:2023.03.09

LINE公式アカウント企画室長の妄想日記⑥――メンバーシップの可能性を伝えたい

LINE公式アカウント

LINE公式アカウントの企画を担当している企画室 室長の門田勘太朗です。

本コラムでは、LINE公式アカウントの企画チームが描く妄想劇場を発信していきます。

今回は2022年1月にリリースしたLINE公式アカウントの新機能「LINE公式アカウント メンバーシップ」をテーマに、どんな思いを元に動き出したのか、リリースするまでにどんな苦労があったのか、構想から2年の一大プロジェクトを室長目線から綴ります。

メンバーの熱意から生まれた「LINE公式アカウント メンバーシップ」

「個人で活動されているクリエイターさんが、LINE公式アカウントを利用する意味がほしいですよね」

 

2年以上前に、当時の企画メンバー2名から提案をされました。

Aさん「ファンがクリエイターさんに課金という手段で応援することで、活動費になるような世界をLINEでもつくりたいです!」


私「お、おう、LINE公式アカウントとは相性よさそうですね(熱量すごっ)」


Bさん「絶対、相性いいですよ!それができたらより一層クリエイターさんが輝く世界になりますし!やりましょうよ!」


私「お、おう。そうですよね(熱量すごっ…)。ファンコミュニティーはLINE公式アカウントのビジョンにもマッチしそうだしいいですよね」


Aさん「そうか!ビジョンにも合うじゃないですか!やるしかない!まちがいない!」


Bさん「え、まって。習い事とか、飲食店でビール一杯無料とかでも使えるじゃないですか!絶対相性いい!」

めっちゃ楽しそうに語るやん!もう反論しづらいやん!

 

 

こうしてLINE公式アカウントに新たな概念をつくるプロジェクトが始動しました。


これまでのLINE公式アカウントは、「LINE公式アカウントのオーナーと友だちのコミュニケーション」を武器としてきました。オーナーとユーザーの関係から一段階進化した「友だち」として、もっと身近にもっと便利に、しかも負荷なくコミュニケーションをとれるサービスを目指して進化してきました。


今回はさらに「友だち」から進化した「ファン」という関係性をつくり、「ファン」がオーナーをより一層応援できる、オーナーも「ファン」に対してさらに特別な価値を提供できる状態をつくり上げようというプロジェクトです。

 

メンバーシップと表現されたこの機能により、私の妄想も捗ります。

 

 

(そうかー、投げ銭とかクラウドファンディングとか一定の需要あるし、ファンがクリエイターを生み出す時代だよなー)


(めっちゃいい世界観になりそうだよなー。今、LINE公式アカウントって本当にいろいろなユースケースで活用してくれているから、想像してないような使い方も生まれそうだなー)


(それが、プラットフォームビジネスの面白いところだよなー。捗るわー、いやー、捗る)


(それこそ、もっと大きなエンタメ領域でも活用できるんじゃないかな。ミュージシャンとか、芸人とk...)

 

 

……

 

え?まって?

 

芸人さんとメンバーシップ、相性良くない?

 

芸人さんこそめちゃめちゃクリエイターなわけじゃない?


常に面白いネタを考えに考えて日々を過ごすわけじゃない?実際に生活苦しい時期もある方々も少なくないわけじゃない?


でも劇場やSNSで着実にファンを増やしていき、そのファンが推しの芸人さんを応援していける世界がつくれたら!?


いやーーーーーー!!!芸人さん相性めっちゃいいじゃん!!!!!!!

 

申し遅れました、私、根暗で友人がいなかった高校時代を「爆笑オンエアバトル」のネタを全覚え、で乗り越え、


全然忘年会に呼ばれない社会人初期時代を「M-1グランプリ」が私の忘年会だから、と自分に言い聞かせ、


将来の夢がお笑い劇場のオーナーということを公言してやまない男、門田勘太朗と申します。


お笑いを世の中に広めるために生きてまいりました。

 


え?


これって?


私の仕事内容が?


お笑いの発展につながる可能性があるってこと?


おいおいおいおいおいおい!見てるか!聞いてるか!20年前の俺!!!!


お前20年後歓喜するぞ!そのままお笑い好きでい続けろよ!545キロバトル(※)だ!

※NHK総合テレビで放送されたお笑い番組『爆笑オンエアバトル』では、審査員100人による投票が行われ、その総数を「キロバトル(KB)」という番組独自の単位で表された計測方式で得点がつけられていました。審査員100人全員がボールを投入した場合のバケツの重さは545キロバトルとなります。

発想を生み出してくれたメンバーとはまったく違う角度で私のテンションもあがりました。これが企画職の醍醐味です(違う)

 

よーし!来週だそう!来週リリースしよう!来週だ!なんなら明日でもいい!今夜でも構わない!これが本当のオールナイトニッポンだ!

 

 


勢いよく進み始めましたが、思いついた機能を詳細化し実現させることは、当たり前ですがとても労力がいります。

 


ユーザーリサーチを実施し、競合に該当するようなサービスを調べ、強みを探し、必要な機能は何なのか、どういう使われ方をするのか……

 

やることは既存機能のアップデートと比較して無限大に感じるレベルで多いですが、メンバーはとても熱量高く進行してくれていました。

 

それでも、社内の関係者を同じ熱量にするのはとてもハードルが高いことです。


特に今回はLINE公式アカウントのオーナーに対しての金銭的還元が関わることもあり、ビジネス観点でも、開発規模観点でも周囲の理解を得るプロセスも今までのプロジェクトとは雲泥の差でした。


既存のビジネスロジックとの整合性、「本当に必要とされているのか?」という視点で細かくフィードバックをくださる人が多くいらっしゃいました。

 

(ちなみにいろんな視点のフィードバックもらってさらに考え抜いてのプロセスはLINEの企画職に必要なことです!)

 

私自身も、テンション高く動き出したものの、周囲や上層部に説明するシーンではなかなか自分の言葉で必要性を伝えきることができず、歯痒い思いをしたこともありました。


ビジョンやミッションは重要ですし、そこに向かうことがサービスの存在意義ではあるのですが、その土台となるビジネスロジックは必要です。


「本当に必要とされているのか?」に対して組織のリーダーとして力強く回答できること、これももちろん必要です。

 

この取り組みは新しい機能をつくろうという試みだったため、通常業務にプラスアルファの稼働で動いているプロジェクトでした。

 

なんならメンバーが自発的にやりたいと言って動き始めたプロジェクトです。


日々に忙殺されそうな中で、通常業務とは異なった脳みそで機能の検討と社内理解を得ることに疲れかけた瞬間もありました。

 

あーなんでこんなにがんばってんのかな……

 

 

そういう時って、案外思い出しません?

 

 

何を?芸人さんに使ってもらいたいって話?

 

まあそれもあるんですけど、僕の場合は、最初メンバーがプレゼンしてきた時のとても楽しそうな顔やプレゼンを思い出しました。

 

もちろんメンバーも通常業務プラスアルファで進めているプロジェクトです。ここまで熱量高くリサーチして、機能を考えて、戦うところは戦ってくれて。しかも間違いなく「最高のコミュニケーション」というビジョンに向かっている機能。


きっとメンバーたちはクリエイターが創作活動しやすい世界をつくりたいんですよね。僕が芸人さん達を盛り上げたいのと同じくらいの熱量で、クリエイターさん達を熱くしたいと。もっともっとそういう人たちの創造力を世の中に還元できるようにしたい、そのためにこのサービスを活用してほしいって。

 

僕自身が間違ってないと思うんだったら、それこそ完成させたいなと思ったわけですよ。

 

まあ芸人さんが好きな理由も、辛い時、僕を笑顔にしてくれた芸人さんをリスペクトしているところがあり、僕自身も人の笑顔が好きなんですよ。

 

なんてうだうだしている時間はねぇんですよ!プロジェクト的にも、この室長日記のキャパ的にもそろそろビシッとしていかないと!

 

 

と一念発起し、社内理解を得るための方法を考えました。


考えれば自然なんですが、「そうだ、その人たちにも同じ目線にたってもらえばいいんだ」と思ったんです。

 

ビジネス観点での既存サービスとの整合性を懸念しているメンバーには、ビジネス観点での整合性を立たせるにはどういう座組みにすればいいかを一緒に考えてもらい、「本当に必要とされているのか?」という懸念を抱くメンバーには、「どういうケース使われそうですかね?一緒に考えましょう!」と呼び掛けて議論に混ざってもらいました。


弊社が提供するさまざまなサービスを利用するオーナーにアプローチをして、「LINE公式アカウント メンバーシップがあるんですよ!なにか素敵な連携できないですか?」と声を上げ続けて、こうして輪を広げながら、周りの期待値を上げに上げてプロジェクトは再び進行し始めました。

 

その後も、法令観点の対応、新しい取引先とのやりとり、プラットフォームという哲学との戦い、諸々を経て、2023年1月についに「LINE公式アカウント メンバーシップ」がリリースされました!

 

改めて、こちらが「LINE公式アカウント メンバーシップ」です!

「LINE公式アカウント メンバーシップ」のイメージ

もちろんクリエイターさんや芸人さんにも使ってもらいたいのですが、教育・習い事のオンラインレッスンや人生相談、飲食店のサービスなどにも、とても相性のいい機能です!


例えば、オンラインレッスンの場合は文字通り月額会員になれて、ビデオ通話やLINEコールを活用してそのままレッスンができます。


人生相談も、LINEで気軽にいつでも相談できる優良会員権を持つことができます。


飲食店だって、メンバーシップに加入したユーザーが来店時にメンバーに加入していることを提示したら、一杯無料や一皿プレゼントなどの特典を用意することができます。

 

 

使い方はまさに無限大!むしろ一緒に最適な使い方考えていきませんか?

 

 

今はオープンしたばかりで、まだまだ機能を磨きながら、日々グロース活動をしている段階です。


こんなユースケースが生まれた!とプロジェクトメンバーで明るく、楽しく、激しく日々話しています。


皆さまもぜひ、試してみてほしいです。特に、芸人の皆さま、ぜひ、試してみてほしいです。


メンバー限定で特別な動画を配信するとか!メッセージが届くとか!ほら、今裏側見るのってみんな好きだから!ファンもみんな喜ぶ!

 

すみません、私的文章になってしまいましたが、魂のこもった「LINE公式アカウント メンバーシップ」を、ぜひ何卒よろしくお願いします。

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