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Webマーケティング入門 公開日:2022.09.09

ファーストビューとは? 広告効果を高める方法、作り方や注意点を解説

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Webページを訪れたユーザーがそのまま読み進めてくれるかどうかは、ファーストビューによって左右されるケースが少なくありません。ファーストビューはWebページの最初に表示されるエリアのことで、ユーザーの離脱を防ぐためには魅力的なファーストビュー作りが求められます。

本記事ではファーストビューの重要性や具体的な作り方、注意点などを詳しく解説するので、ユーザーに離脱されにくいWebページ作りに役立ててください。

ファーストビューとは?

ユーザーがWebページを表示したときに最初に目に入るエリアのことをファーストビューといいます。スクロールをしない状態で画面に表示されるエリアを指しており、ユーザーがそのWebページに興味を示すかどうかを左右する重要な要素とされています

ファーストビューの具体例

ファーストビューは和製英語で、日本でしか使われていません。海外では、Webページの最初に表示されるエリアのことを「折り目の上」を意味する「Above the fold」と呼んでいます。

ファーストビューの重要性

Webページに限らず、「第一印象は3秒で決まる」といわれています。ユーザーがWebページを表示してから3秒で印象が決まると考えると、ファーストビューは非常に重要なポイントであるといえるでしょう。

Webページにアクセスしたときに「デザインが好みではない」「文字が小さすぎて読みにくい」などと感じて、すぐにページを閉じてしまった経験がある人も多いのではないでしょうか。このように、ファーストビューの印象が良くないと、ユーザーの離脱につながります

そのため、Webページの内容に目を通してもらうためにはファーストビューにこだわらなくてはなりません。特に、ランディングページなど今すぐ客を逃したくないWebページでは、ファーストビューの工夫が重要になります。

ファーストビューの作り方

ここでは、ファーストビューの作り方をみていきましょう。

①ターゲットを決める

まずは、Webサイトを見てほしいターゲットを明確にします。どのようなユーザーをターゲットにするかによって効果的なファーストビューのデザインや内容が変わってくるため、はじめにターゲット像を細かく決めておかなければなりません

ターゲットを決めるときは、年齢や性別といった大まかな属性だけでなく、職業や趣味などを細かく設定するのがポイントです。また、架空の人物像を作り上げる「ペルソナ」の活用も効果的です。

ペルソナの詳細はこちらの記事で解説しています。

ペルソナとは? ターゲットとの違いと設定時に用いる要素を解説」を読む

②ターゲットにアプローチする内容を明確にする

ターゲットを決めたら、具体的にどのような内容をアプローチするのか明確にしましょう。ここで決めたアプローチ内容が伝わるファーストビューを作り上げていくため、重要なステップです。ファーストビューはエリアが限られていて、ひと目で内容を伝える必要があるため、特に盛り込みたいポイントを絞り込むことが大切です

③効果的なデザインやボタンを作成する

アプローチしたい内容を明確にしたら、ファーストビューの作成をはじめます。目的に応じたデザインやボタンを取り入れて、ユーザーがWebページを読み進めたくなるファーストビューにしましょう

カラーはファーストビューの印象を左右する重要なポイントなので、与えたいイメージやブランドに合わせたカラーを採用するなどの工夫が必要です。

コンバージョンにつなげるには、ボタンのデザインも工夫しましょう。押したくなるようなデザインや文言を採用したり、「購入」や「申し込み」ではなく「問い合わせ」や「資料請求」などボタンを押すハードルを下げたりすると効果的です。

④リリース後に分析をおこなう

ファーストビューは一度作成して終わりではなく、リリース後の分析も重要です。Webページ上でのユーザーの行動やコンバージョン率などを分析して、ファーストビューの効果を測定します。

よく読まれているエリアや離脱ポイントを把握できるヒートマップツールなどを活用して、ファーストビューでユーザーの興味関心を引きつけられているかチェックしてみてください。

なお、ヒートマップについてはこちらの記事で詳しく解説しています。ぜひ併せてご覧ください。

ヒートマップとは? 機能や活用&改善方法をわかりやすく解説」を読む

⑤結果をもとに改善する

公開したファーストビューの効果を分析したら、結果をもとに必要に応じて改善をおこないましょう。もし期待した効果が得られていないなら、原因を推測して適切な改善策を検討しなければなりません。

例えば、スクロールせずにページを離脱してしまうユーザーが多い場合、ファーストビューに問題がある可能性が高いでしょう。また、ページを読み進めるユーザーは多いのにコンバージョン率が低い場合は、ファーストビュー以外にも改善すべきポイントがあるのかもしれません。

分析や改善をしないままWebページを運営していても、求める成果は得られないでしょう。ファーストビューを作って終わりにするのではなく、分析結果をもとに改善に取り組むことが大切です

ファーストビュー作成で注意したいこと

ここでは、ファーストビューを作成するうえで注意すべきポイントを4つ紹介します。

サイトでよく使われている画面サイズを把握する

ファーストビューは、端末の種類(スマートフォン・パソコン・タブレットなど)や機種によって印象や見え方が異なります。自社サイトに訪問してきたユーザーの端末がスマートフォンなのかパソコンなのかは最低限確認し、作成前にどちらのデバイスの見栄えを重要視すべきかを把握しておきましょう。

例えばスマートフォンでも、最新機種の大型のスマートフォンと旧型のコンパクトなスマートフォンではファーストビューが見える範囲が異なります。さまざまな端末で表示を試してみて、意図しない見た目にならないよう注意が必要です。

作って終わりにしない

「ファーストビューの作り方」でも紹介したとおり、ファーストビューは一度作って終わりではなく、リリース後の改善が大切です。はじめから期待する成果が得られるケースばかりではありませんし、市場の動向や顧客ニーズの変化によって、同じファーストビューでも効果が下がっていく恐れもあります。

定期的に効果を測定し、必要に応じて改善をおこないましょう。分析と改善を何度も繰り返して、最適なファーストビューに近づけていくことが大切です

情報量を多くしすぎない

ファーストビューに表示する情報量を多くしすぎないのもポイントです。情報量が多すぎると内容を理解するのに時間がかかり、ユーザーが離脱する原因になります。ユーザーに伝えたい情報がたくさんある場合でも、ファーストビューには特に伝えたい情報を厳選して掲載しましょう

ファーストビューはユーザーの興味を引いてWebページを読み進めてもらうために重要なエリアです。そのため情報を詰め込みすぎるのではなく、先まで読みたくなるようなデザインや文言を採用する必要があります。

ターゲットに合ったトンマナを意識する

ターゲットに合わせたトンマナを意識するのも、ファーストビューを作成するときに注意したいポイントです。ターゲットの年齢や性別、価値観やニーズになどによって、適したトンマナが変わってきます

例えば、高級志向で品質にこだわるユーザーがターゲットの場合、ファーストビューのトンマナがカジュアルすぎると「自分向けではない」と思われてすぐに離脱してしまうかもしれません。

ファーストビューのデザインを検討する際には、はじめに設定したターゲット層を常に意識しておくことが大切です。

トンマナについて、こちらの記事でも詳しく解説しています。ぜひ併せてご覧ください。

トンマナとは? デザイン・文言で決めるべき項目、重要性や設定時の注意点を解説」を読む

CTAを必ず設置する

ファーストビューには、CTAを必ず設置しましょう。CTAは購入や問い合わせなどユーザーに期待するアクションへ誘導するためのテキストリンクやボタンのことです。CTAがページの下部にしか設置されていないと、CTAにたどり着く前にユーザーが離脱してしまいコンバージョン率が下がる可能性があります

ファーストビューに設置するCTAには、コピー文も取り入れましょう。「資料請求」「申し込み」などの文言だけを記載するよりも、「無料体験はこちら」「お試し利用する」などユーザーの行動を促しつつメリットや手軽さが感じられるコピーを入れると効果的です。

CTAについて、こちらの記事でも詳しく解説しています。ぜひ併せてご覧ください。

CTAとは? 工夫すべき理由と改善するポイントを解説」を読む

ファーストビューで広告効果を高めるには?

最後に、ファーストビューで広告効果を高めるための方法を紹介します。

ターゲットに合ったキーワードを設定する

ユーザーの検索キーワードに合わせて広告を掲載する「リスティング広告」を活用する場合は、ターゲット層を明確にしたうえで、狙うキーワードを設定しましょう。購買意欲の高まっているユーザーに対して広告を掲載するために、ターゲット層が検索しているキーワードを推測して設定する必要があります。

リスティング広告について、こちらの記事でも詳しく解説しています。ぜひ併せてご覧ください。

リスティング広告とは? 初心者でもわかる仕組みや費用、運用方法を解説」読む

顧客目線で訴求文やクリエイティブを決める

広告文やバナーなどの広告クリエイティブは、顧客目線を意識しましょう。企業目線で考えると伝えたい情報がたくさん出てくるかもしれませんが、広告文は文字数に制限がありますし、バナーに情報を詰め込みすぎると文字が小さく見づらくなってしまいます。「どのような文章や画像なら興味が湧くか」を顧客目線で検討して、クリエイティブを作成してください。

比較検討される要素を記載しておく

商品やサービスに競合他社と比較検討される要素がある場合は、ファーストビュー内に記載しておくのがおすすめです。他社製品と比較するために一度ページを離脱してしまうユーザーもいるため、ファーストビュー内で他社との比較がされているとユーザーを引き止められる可能性が高まります。

ターゲットにあわせたファーストビューを複数用意する

ターゲット層が広い場合は、それぞれのニーズに合わせたファーストビューを用意しておくのも効果的です。ニーズによって検索キーワードや興味を持つ広告が変わるため、広告のリンク先に設定するWebページのファーストビューもニーズに合わせて複数用意しておくと、より訴求力を高められます。

ターゲットユーザーに響くファーストビューを作成しよう

ファーストビューとは、Webページを表示したときに最初に目に入るエリアのことです。ユーザーにとって魅力的なファーストビューになっていないとページから離脱される可能性があるため、ファーストビューのデザインや盛り込む情報はしっかり検討しましょう。

ユーザーの興味を引くファーストビューを作成するには、最初にターゲットを明確にしておくことが大切です。ターゲットのニーズを意識して、リリース後の分析・改善を繰り返しながら効果の高いファーストビューを目指してください。

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