【公式】リッチメニューの活用法│作成から設定方法まで解説
LINE公式アカウントの機能の一つ「リッチメニュー」は、トーク画面の下部に大きく表示されるメニューです。画面を大きく占有するためユーザーの注意を引きやすいほか、クリエイティブとともにリンクを設定することで予約ページやECサイトなどにユーザーを誘導することができます。リッチメニューの特長やメリット、作成・運用方法、参考にしたい効果的な活用事例などについて紹介します。
目次
1-1.リッチメニューとリッチメッセージの違い
1-2. アカウント種別や料金プランを問わず使用可能
2-1.Web版管理画面での設定方法
2-2.アプリ版管理画面での設定方法
3-1.期間によるメニューの出し分け
3-2.クーポンへの誘導
3-3.ショップカードへの誘導
4-1.株式会社再春館製薬所(ドモホルンリンクル)
4-2.株式会社ジンズ(JINS)
4-3.LINEクーポン
4-4. 株式会社Nature Innovation Group(アイカサ)
1.「リッチメニュー」とは
LINE公式アカウントの機能の一つである「リッチメニュー」は、トーク画面の下部(キーボードエリア)に表示されるタイル状のメニューです。分割された画像ごとに表示内容を設定することで、Webページへの遷移や予約などのコンバージョン、クーポン画面などに誘導することができます。
例えば、リッチメニューを左右に2分割するレイアウトにし、左側はショップカードへのリンク、右側は自社Webサイトへのリンクを設置するといった組み合わせも設定できます。また、特定の期間中のみリッチメニュー全体を大きく使ってキャンペーンページへのリンクを設置するなどの活用も効果的です。
1-1.リッチメニューとリッチメッセージの違い
リッチメニューと混同されやすい「リッチメッセージ」は、トーク画面から送るメッセージ配信に画像や動画を組み合わせる機能で、テキストのみのメッセージよりも視覚的な訴求が可能です。リッチメッセージは送信時、ユーザーにポップアップなどで通知されますが、リッチメニューはトーク画面内に常設されているため、更新してもユーザーには通知されません。

リッチメッセージ例。リッチメニューとは異なりトーク画面内に展開される。
1-2.アカウント種別や料金プランを問わず使用可能
リッチメニューは、アカウント種別や料金プランを問わず使用可能で、機能差もありません。LINE@で料金プランがフリープランの場合、リッチメニューは利用できませんでしたが、2019年4月にLINE@がLINE公式アカウントに統合されたことにより、すべてのプランで使えるようになりました。
2.リッチメニューの作成方法
リッチメニューの作成方法について紹介します。管理画面の操作方法などについては、マニュアルもご確認ください。
2-1.Web版管理画面での作成方法
LINE Official Account Managerのメニューから「リッチメニュー」を選び、右上の「新規作成」をクリックすると、リッチメニューの新規作成画面に遷移し、ページ上部に「表示設定」、ページ下部に「コンテンツ設定」のエリアが表示されます。表示設定では、リッチメニューの基本的な設定を行います。設定項目は以下の5つです。
表示設定
①タイトル
「タイトル」は管理用のものであり、ユーザーには表示されません。リッチメニューは複数作成できるため、ナンバリングや日付を入れるなど、管理しやすいタイトルを入力しましょう。
②表示期間
「表示期間」では、リッチメニューの表示期間を設定することができます。
③メニューバーのテキスト
「メニューバー」とは、リッチメニューの下部に設置されたボタンのことで、タップで表示のオン/オフを切り替えることができます。デフォルトでは「チェック」というテキストが設定されていますが、任意のテキストに変更することもできます。
④メニューのデフォルト表示
メニューのデフォルト表示を「表示する」に設定すると、ユーザーがトーク画面を開いたとき、リッチメニューがすでに表示された状態になります。「表示しない」にするとメニューバーのみが表示され、ユーザーがメニューバーをタップすることでリッチメニューが現れます。
コンテンツ設定
コンテンツ設定では、リッチメニューに掲載する内容を設定します。
①テンプレートを選択
「テンプレートを選択」から、表示したい内容に合わせて希望のテンプレートを選びます。テンプレートには大小2種類があり、それぞれタイルのレイアウトも選択できます(下記参照)。
②背景画像をアップロード
続いて、「背景画像をアップロード」から任意の画像をアップロードします。リッチメニューではテンプレートのタイルごとに画像を設定するのではなく、1枚の画像を背景としてアップロードする必要があるため、あらかじめ選択するテンプレートのサイズに合わせて画像を調整する必要があります。アップロードできる画像のサイズは以下の6パターンです。
③アクション
最後に、タイルごとに画像をタップした際のアクション内容を設定します。設定可能な項目は「リンク」「クーポン」「テキスト」「ショップカード」「設定しない」の5種類です。
④画像を作成
リッチメニューのテンプレートに合わせて簡単に画像を作成できる新機能「イメージメーカー」が2019年11月に追加されました。詳しくは下記記事で紹介しています。
2-2.アプリ版管理画面での設定方法
2020年10月から、アプリ版管理画面からもリッチメニューの作成・設定が行えるようになりました。アプリから設定する場合に限り、デフォルト画像が利用できるようになるため、より手軽にリッチメニュー作成することができます。
※デフォルト画像はWeb版管理画面では提供していません
アプリ版の管理画面で提供されているリッチメニューのデフォルト画像
3.リッチメニューの運用方法
リッチメニューの実際の運用方法について紹介します。期間を定めて複数のメニューを出し分けしたり、クーポンやショップカードの遷移先へ誘導したりすることもできます。作成と同じく、運用においてもPCブラウザ版の「LINE Official Account Manager」を利用します。
3-1.期間によるメニューの出し分け
リッチメニューを複数作成してそれぞれの表示期間を設定することで、期間によってメニューを出し分けることができます。例えば、普段は通常のメニューを表示し、キャンペーン期間中は期間限定で通常とは異なるリッチメニューを表示させるといった切り替えが行えます。
3-2.クーポンへの誘導
コンテンツ設定のアクションで「クーポン」を選択すると、遷移先をクーポン画面に設定することができます。クーポンをリッチメニューに表示させておくことで、ユーザーに存在を気付いてもらいやすくなります。クーポンの作成・配信方法に関しては、下記記事で詳しく紹介しています。
3-3.ショップカードへの誘導
ショップカードは従来のポイントカードに代わるLINE公式アカウントの機能で、特典を用意して来店を促進するなどの活用が可能です。コンテンツ設定のアクションで「ショップカード」を選択すると、クーポン同様、ショップカード画面へ誘導することができます。リッチメニューに表示することで、ショップカードの利用率を高めるだけでなく、店舗の顧客ロイヤリティーを高めることにもつながります。
4.参考にしたいリッチメニューの活用事例
リッチメニューは、テンプレートの選択やコンテンツの工夫、他の機能との組み合わせによって、さまざまな訴求ができる機能です。運用の具体的なイメージが持てるよう、リッチメニューを活用した実例を紹介します。
4-1. 株式会社再春館製薬所(ドモホルンリンクル)

再春館製薬所のキャラクター「おもちちゃん」を生かしたリッチメニューです。「LINEで相談」をタップするとその場でオペレーターへ接続され、LINE上で簡単に肌の悩みや商品についての相談ができます。
4-2. 株式会社ジンズ(JINS)

JINSのリッチメニューは購入前から購入後まで、時系列によって変わるユーザーのニーズに沿ったサービスを提供しています。「待ち時間確認」機能では、店舗で買い物をする際に発生する待ち時間をリアルタイムで確認できるため、待ち時間を有意義に過ごすことができます(※画像は2019年6月時点のものです)。
4-3.LINEクーポン

一枚絵で表現したリッチメニューです。トーク画面の下部に占有するリッチメニューはメッセージのように流れることなく視覚的に訴求できるため、クーポンや新商品情報などの重要な情報を設定してアピールすることも効果的です。
4-4. 株式会社Nature Innovation Group(アイカサ)

傘のシェアリングサービス「アイカサ」は、アイカサのLINE公式アカウントを友だち追加するだけでユーザー登録が完了し、サービスを利用することができます。トーク画面に設定されたリッチメニューでは、サービスの利用開始や傘を借りることができるスポットの確認、お問い合わせを表示しています。
5.ターゲット層にあった効果的なリッチメニューをつくろう
リッチメニューは、LINE公式アカウントの中でも自由度の高い機能です。ユーザーのニーズに合わせたメニューが設定できれば、LINE経由のコンバージョンの増加にも期待できます。LINE公式アカウントを使った販促、集客を考えている場合は、リッチメニューを活用してみてください。その他のLINE公式アカウントの機能については、下記の記事もご覧ください。
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